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舶用ハイブリッドシステム
 従来,船舶の主動力源には,50%以上の熱効率を有する高効率ディーゼルエンジンが採用されています。これに対し,他の輸送機関では、自動車のガソリンエンジンで35%程度,航空機のジェットエンジンで30 %程度の熱効率となっています。このため,船舶の動力源は,他の動力システムと比べて,極めてエネルギーの有効利用がなされていると言えます。しかし,昨今の地球温暖化に代表される環境問題や石油価格の変動などの社会的背景により,船舶分野においても,さらなる燃料消費削減が必要とされてきています。このような背景から,船舶から排出される地球温暖化ガスの削減を目指し,高効率ディーゼルエンジンの特徴を最大限に活かすとともに,電気エネルギーや自然エネルギーを利用する次世代船舶用ハイブリッドシステムが注目されています。
 自動車におけるハイブリッドシステムでは,発進と停止を頻繁に繰り返す運転をするため,停止時に回収したエネルギー(回生エネルギー)を発進時に使うことでエネルギーの無駄を省くことができます。また,発進時など,大きいトルクが必要なときにエンジンと電気モータを併用できるため,搭載するエンジンの最大出力を小さくすることで,燃料消費を削減できます。一方,船舶では,ほとんどの時間,一定の速度で運航しているため,自動車のような回生エネルギーの利用は期待できません。また,船舶は,エンジンの最大出力付近(実際には最大出力の80%程度)で運航しているため,エンジンの出力を小さくすることは適切ではありません。このため,動力システム研究グループでは,電気エネルギーを有効に利用し,高効率ディーゼルエンジンの特徴を最大限に活かすシステムを検討しています。
図 舶用ハイブリッドの基本コンセプト
詳細情報・関連ページへのリンク

舶用リチウムイオン電池の安全性に関する研究:第14回研究発表会講演集(2014年)より

次世代舶用ハイブリッドシステム:船と海のサイエンス(2010年Spring号)