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洋上風力発電施設からの水中放射音に関する研究

(詳細は海上技術安全研究所報告第15巻第1号をご参照ください)


[運転中の洋上風力発電施設からの水中放射音の調査]

着床式洋上風力発電施設付近にて水中音を計測し、図1のようなデータを得ました。風車回転中の30Hzと145Hz付近のピークは、別途計測した風車タワー内の空中音では観測されましたが、風車タワー外の空中音では観測されなかったことより、これらの周波数音は主に基礎構造物の固体伝搬音に由来することが示唆されます。


図1 風車回転中および停止中の水中音の周波数特性例


[建設中の洋上風力発電施設からの水中放射音の調査]

東光電気工事株式会社との共同研究により、着床式洋上風力発電所の建設中のモノパイル打設による水中放射音の特性を検討しました。例えば図2では、打設音の基本周波数(約110Hz)とその第二・第三高調波が確認できます。また、別途、打設作業停止中に水中スピーカーから発信した基準音の伝搬観測をもとに、この海域における水中音の減衰曲線も同定しました。

これらの結果を組み合せる手法により、モノパイル打設時の音源音圧や広範囲の音圧分布を推定することができ、生物影響評価にも資することができます。


図2 モノパイル打設中の水中音の周波数特性例

(①~⑩は打設地点からの距離の異なる観測地点番号)


[水中音の生物影響に関する研究]

公益財団法人海洋生物環境研究所との共同研究により、洋上風力発電施設からの水中放射音が魚類に与える影響の評価法を検討しています。


図3 魚類を入れた水槽内に水中スピーカーを設置して実験している様子