平成23年1月14日
内海造船株式会社
独立行政法人 海上技術安全研究所
     

省エネ装置「ステップ」を搭載した自動車運搬船の船型を開発
〜省エネ性能向上を実海域性能指標(海の10モード)により確認〜

   内海造船株式会社(取締役社長 森 弘行)は、省エネ装置「ステップ」(SPRAY TEARING PLATE)を搭載した自動車運搬船の船型を開発しました。

 ステップは、波浪中の波を抑える船首喫水線上の板状の省エネ装置です。ステップにより、船体が波をうけることによって生じる速力低下を抑え、結果として燃費悪化を減少させることができます。 水槽試験により、当社比でステップを装備しない同型船に比較して、波浪中(規則波中)抵抗増加が約18%減少するとともに、燃費性能がBF6において約2%向上(当社試算)していることを確認しております。
 また、水槽試験の結果に基づき、1月14日付で、財団法人日本海事協会(会長 上田 徳)の実海域性能指標(海の10モード)鑑定を取得しました。

 本省エネ装置については、実船における開発を引き続き行っており、本年2月20日に進水、5月に竣工後、実証試験を行う予定です。 なお、本実船装備する「ステップ」の開発は、内海造船株式会社が国土交通省の高効率船舶等技術研究開発費補助金及び財団法人日本造船技術センター(会長 徳留 健二)の支援をいただき、 独立行政法人海上技術安全研究所(理事長 井上 四郎)の研究成果を活用して実施しています。

 引き続き、実海域における燃費性能に優れた船型開発等を通じ、CO2排出削減に向け、これからも積極的な取り組みを進めてまいります。


省エネ装置「ステップ」ステップ付き自動車運搬船
  省エネ装置「ステップ」               ステップ付き自動車運搬船            


備考 :
BF :Beaufort scale。ビューフォート風力階級。風速を基に海象状態を0〜12の13階級に分け、数が大きいほど風速・波高が大きくなる。BF6は風速12.6m/s、波高3mに相当し、北大西洋、北太平洋で発生する平均値にほぼ等しい。

想定する自動車運搬船 :
  全  長:183,0メートル
  総トン数:46,000トン
  積載台数:5,000台

参考 :
国土交通省 海事局(報道発表資料) :
  海の10モードプロジェクト〜コンテナ船の環境性能鑑定サービスがスタート〜
http://www.mlit.go.jp/report/press/kaiji01_hh_000046.html

財団法人日本海事協会 :
  実海域性能指標(海の10モード)鑑定サービス業務について
http://www.classnk.or.jp/hp/tech_info/tech_img/T819j.pdf

<問合せ先>
内海造船株式会社 設計本部基本設計部船体基本設計室 加賀
TEL:0845-27-0745

独立行政法人 海上技術安全研究所
企画部 知的財産・情報センター 横川
TEL:0422-41-3005



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