平成23年2月17日
内海造船株式会社
独立行政法人 海上技術安全研究所
     

5,000台積 自動車運搬船進水

〜省エネ装置「ステップ」を搭載、実海域性能指標
(海の10モード)により省エネ効果を確認〜
   内海造船株式会社(取締役社長 森 弘行)(以下「当社」という。)瀬戸田工場で建造中の日産専用船株式会社 (取締役社長 山本 幸一)殿向け 5,000台積自動車運搬船は、平成23年2月20日(日)に進水します。
なお本船は引き続き艤装工事を行い平成23年5月下旬引き渡しの予定です。
本船の特長および主要目は次のとおりです。

<<特 長>>
1.積載貨物
乗用車、トラック、バス、重車両等の完成車です。

2.自動車艙
合計13層から構成されており、内2層はリフタブル式甲板としており、トラック、バス、重車両等の大型車両の積載も可能です。

3.荷役方式
車両が船尾右舷とミドシップ右舷のショアーランプ扉から船内に入り、艙内ホールドランプを経由して、各デッキの所定位置まで自走します。

4.省エネ化
(1) 水槽試験を重ねて改良された、速力性能に優れた船型を採用しております。
(2) 省エネ装置「ステップ(SPRAY TEARING PLATE)」を装着しております。
(3) 高効率のNHV(ノン・ハブ・ボルテックス)プロペラを装備しております。
(4) 船内照明に省エネ型蛍光灯を採用、また、白熱灯に代わり電球型蛍光灯を採用しました。

5.環境負荷低減
二重船殻構造で保護した燃料油タンクの採用、低硫黄燃料油用タンクの設置等によって、 従来船よりも海洋汚染防止、大気汚染防止に配慮しました。

6.安全・運航管理
(1) 船内各所に監視カメラを設置、火災・不審者の侵入・船内状況を一元で監視・記録することが可能です。
(2) フリートモニターシステムを採用、陸上で本船の航海・機関データをモニタリングしながら運航管理が行えます。

7.実海域性能指標(海の10モード)鑑定取得
本船は、財団法人日本海事協会(会長 上田 徳)の実海域性能指標(海の10モード)の鑑定を取得し、 ステップの省エネ効果を同鑑定においても確認した船型を採用しています。

<<主 要 目>>
全      長    約 183.00 m
長      さ  (垂線間)  170.00 m
 (型)  30.20 m
深      さ  (型)(上甲板)  28.80 m
計画満載喫水  (型)  8.45 m
構 造 喫 水  (型)  8.95 m
国際総トン数    約 46,000
国内換算総トン数    約 20,700
車両搭載台数  (Car size : l×b×h = 4.125 m×1.550 m×1.420 m)  5,000 台
主  機  関  MAN B&W 6S60MC-C型ディーゼル機関  1基
   連続最大出力 12,210 kW ×105 min-1  
速     力  航海速力  約 19.0 ノット
船     級  日本海事協会(NK)  
船     籍  リベリア  
起工年月日  平成22年8月4日  
進水年月日  平成23年2月20日  
完工年月日  平成23年5月下旬  

(備考)
省エネ装置「ステップ((SPRAY TEARING PLATE)」
「ステップ」は、波浪中の波を抑える船首喫水線上の板状の省エネ装置です。「ステップ」により、 船体が波をうけることによって生じる速力低下を抑え、結果として燃費悪化を減少させることができます。 水槽試験により、当社比で「ステップ」を装備しない同型船に比較して、波浪中(規則波中)抵抗増加が 約18%減少するとともに、燃費性能がBF6において約2%向上(当社試算)していることを確認しております。

本船は、5月に竣工後、運航船社である日産専用船株式会社殿のご協力により、ステップを装備しない 同型船と比較データの取得を行い効果の検証を行う予定です。なお、本実船装備する「ステップ」の開発は、 内海造船株式会社が国土交通省の高効率船舶等技術研究開発費補助金及び財団法人日本造船技術センター (会長 徳留 健二)の支援をいただき、独立行政法人海上技術安全研究所(理事長 井上 四郎)の 研究成果を活用して実施しています。

省エネ装置「ステップ」   ステップ付き自動車運搬船イメージ図
省エネ装置「ステップ」
注:本船装備のステップは船体色と同色の
  「ニッサングレー」で塗装されています。
  ステップ付き自動車運搬船イメージ図


備考 :
BF :Beaufort scale。ビューフォート風力階級。風速を基に海象状態を0〜12の13階級に分け、数が大きいほど風速・波高が大きくなる。BF6は風速12.6m/s、波高3mに相当し、北大西洋、北太平洋で発生する平均値にほぼ等しい。

想定する自動車運搬船 :
  全  長:183,0メートル
  総トン数:46,000トン
  積載台数:5,000台

参考 :
国土交通省 海事局(報道発表資料) :
  海の10モードプロジェクト〜コンテナ船の環境性能鑑定サービスがスタート〜
http://www.mlit.go.jp/report/press/kaiji01_hh_000046.html

財団法人日本海事協会 :
  実海域性能指標(海の10モード)鑑定サービス業務について
http://www.classnk.or.jp/hp/tech_info/tech_img/T819j.pdf

<問合せ先>
〒722-2493 広島県尾道市瀬戸田町沢226番地の6
内海造船株式会社
総務部
TEL:0845-27-2111

〒181-0004 東京都三鷹市新川6丁目38番1号
独立行政法人 海上技術安全研究所
企画部 知的財産・情報センター
TEL:0422-41-3005



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