平成23年5月26日
独立行政法人 海上技術安全研究所

日本マリンエンジニアリング学会から論文賞2件受賞
「新形態輸送の安全評価」と「SCR脱硝触媒の劣化対策」

 独立行政法人海上技術安全研究所(茂里一紘理事長)の研究者は5月25日、日本マリンエンジニアリング学会から論文賞を2件受賞しました。 ハイドレートペレットという新しい形態の海上輸送の安全評価と、SCR脱硝触媒の劣化対策に関する論文です。 授賞式は、5月25日に開催された通常総会後に行われました。
 論文名と主な内容、執筆者(受賞者)は次のとおりです。

 ・「天然ガスハイドレートペレットの海上輸送を目的としたメタンハイドレートペレットの分解速度及び分解限界温度に関する実験的検討」
 城田英之・海洋環境評価系グループ長と太田進・運航・物流系上席研究員が共同執筆しました。
 本論文では、天然ガスをばら積みハイドレートペレットという新しい形態で海上輸送する場合に、 ハイドレートの分解によって荷役の安全上問題となる温度低下が発生するかどうかを実験的に調べました。 実験の結果、ハイドレート分解速度が大きな「厳しい」条件下においても、危険な現象は起こらないことが分かったほか、 大気圧条件では化学的に不安定な状態にあるペレットのハイドレート包含率を精度良く推定する手順を提案し、その妥当性を確認しました。
 資源の少ない我が国にとって、今後、東南アジアやオセアニアの中小ガス田から天然ガスを効率的に海上輸送する際に役立つ研究成果といえます。

・「マイクロリアクタを用いたSCR脱硝触媒の劣化とその対策に関する研究」
 動力システム系の岸武行・主任研究員、平田宏一・グループ長、仁木洋一・研究員、高木正英・主任研究員、福田哲吾・上席研究員、 それに海洋環境評価系の柴田俊明・嘱託職員、小島隆志・主任研究員、高橋千織・グループ長が共同で執筆しました。
 本論文では、SCR脱硝装置を舶用ディーゼル機関に適用するため、SCR触媒の劣化と排ガス条件との関係を調べましたが、劣化した触媒は、 充分高温の模擬排ガスに一定時間脱硝させつつ暴露させると再生しました。その再生した温度において100時間模擬排ガスで脱硝させつつ暴露させましたが、劣化は生じませんでした。



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