
我が国における海洋空間利用技術の開発研究は、超大型浮体式海洋構造物の研究開発に代表されます。即ち、30年近く前に、関西国際空港一期工事用浮体計画に関する研究により開始され、その後、平成5年からマリンフロート推進機構により、関西国際空港二期工事用浮体計画に関する研究が実施されました。平成7年度からは、(財)日本財団の協力を得て、メガフロート技術研究組合により、300m浮体モデルを用いたメガフロートの設計・建造に関する基盤的な研究開発(フェーズ I)が、平成10年度からは、引き続き1km浮体モデルを用いた民間空港等を想定した研究開発(フェーズII)が実施され、平成12年度に飛行機の離着陸実験を持ってフェーズIIが終了しました。また、同年度に運輸施設整備事業団の公募型基礎研究資金による、「新形式メガフロートに関する研究」が実施されました。平成13年度には将来のIT社会の進展を促進するため、情報バックアップ基地の整備が必要不可欠なことから、国土交通省、総務省及び経済産業省の連携のもとに「メガフロート情報基地機能実証実験」が実施されており、本プロジェクトをもって我が国の超大型浮体式海洋構造物を利用した海洋空間利用技術に関する開発研究は完了しようとしています。
この時宜を捉え、海洋空間利用技術に携わる最先端の研究者を世界から招き、これまでの海洋空間利用技術に関する開発研究成果を集大成し取りまとめることは、今後の我が国における超大型浮体式海洋構造物を利用した海洋空間利用を促進する上で意義深いものであります。このため、平成14年度末に、米国、EUの最先端の研究者を招致し、海洋空間利用技術に関する国際シンポジウムを開催し、併せて、我が国の研究施設等の視察を実施する事と致しました。
一方、国際的な超大型浮体構造物研究の情報交換の場として、1993年以来3年毎に日米交互に「超大型浮体構造物(VLFS)に関する国際ワークショップ」を開催してきました。今回は第4回目で我が国が担当することになっているため、このシンポジウムの中に VLFS ワークショップを含めることに致しました。
