(3)パラメータ横揺れの解析
本計算法は運動の周期性を仮定しない時間領域の計算法です。
そこで、浮体が入射波の周波数とは異る周波数で運動するパラメータ横揺の解析にも応用することができます。本計算法を用いてパラメータ横揺を静止状態からシミュレートすると、まず入射波周期の調和運動が得られ、ついで入射波周期とは異る周期で運動する不安定横揺へと移行してゆく過程が、最後に不安定横揺が発達して転覆に至る発散解や大振幅の周期収束解が時系列として得られます。
このページでは左図の船首部横断面形状をした2次元浮体が、規則波(波長3.6m、波高4.0cm)を受けパラメータ横揺を生じ、横揺振幅が指数関数的に増大する様子をシミュレートした例を示します。
規則波中浮体運動の計算波形の例
速度ポテンシャル(φ)分布の計算例 変動圧(∂φ/∂t)分布の計算例
上に示したシミュレーションを入射波の波長と波高を変えて実施すると、パラメータ横揺が発生する限界波高が得られます。下図はこれを示したもので、数値シミュレーションで得られた限界波高が水槽実験で得られた限界波高と良く一致していることが分かります。
パラメータ横揺れの発生条件




