4.1で設定したイベント・ツリーの各分岐確率を用いて各シーケンスの発生頻度の点推定値が得られる。発生したタイタニック号事故とまったく同一経過をたどるシーケンスの発生頻度は1.07×10-8/航海と得られた。しかし、異なった経過をたどっても結果的に多数の死者の出るシーケンスは多数存在する。それらを集計した結果を図8に示す。遭難者数と累積発生確率の関係からタイタニック号事故と同程度(死者1490人)あるいはそれ以上の事故が発生する確率は2.05×10-2/航海となっている。図8には参考として、ロイドの資料(21)で用いたデータ(1978年〜1995年)に相当する船舶の年間平均航海数を15航海と仮定した場合の遭難者数-累積発生確率の関係を灰色で付してある。
なお、今回の解析でパラメータの値を求める際に、専門家判断により値を与えた箇所がある。最終的な値の吟味は、そのオーダーがどの程度であるかにより行われることを考えれば、用いられたパラメータ値の多少の誤差を考慮しても解析結果は十分有用であると考えている。
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