事故に至るシーケンスの中でどの項目(イベント・ツリー中での分岐)が大きな影響を持っているかを評価する指標としてFussel―Vesely指標(25)がある。 FV値は、 FV値=(P ― P0)/P の式で定義されている。ここで Pは本来の最終事象の発生確率値であり、P0は着目している事象の発生確率を0.0と置いたときの最終事象の発生確率である。FV値が大きい程影響が大である。
FV値の大きな順に各項目を列挙すると以下の様になっている。ただし、ここではPとして1490人以上の犠牲者数が出る累積発生確率値で調べた。
氷山が4月に存在する (0.834)
氷山事前に発見できず (0.823)
減速して舵を切る回避行動 (0.617)
減速せず直進する衝突形態 (0.383)
他船の警告にもかかわらず減速せず (0.325)
出航が4月 (0.171)
当然の事ながら、氷山の存在がこの事故の大きな要因となっている。次に、氷山の存在する海域で事前に氷山に気がつかなかった事と、減速しながら舵を切ってしまった事が事故発生に大きな要因となっている。それらに続き、他船の警告を無視して高速で航行を続けた事、出航が4月になってしまったことも要因としてあげられる。
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