海上技術安全研究所 構造・材料部門 生産技術研究グループ 低VOC塗料の開発
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海上技術安全研究所 構造・材料部門 生産技術研究グループ

低VOC塗料の開発及び評価
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研究

 大気汚染の一原因物質,揮発性有機物質(VOC : Volatile Organic Compound)を含む塗料は,平成14年4月から,排出移動登録制度(PRTR: Pollutant Release and Transfer Resister)で量的管理が義務化されています.
 また,改正「大気汚染防止法」が平成16年5月の国会で可決され、2010年に,2000年比30%のVOCの削減目標が立てられています. 船舶においても塗装の溶剤などに含まれるVOCの低減を図っていく必要があります.


 海技研は,平成15〜17年度,日本財団の助成のもとで,「先進的海洋・造船塗装の開発研究」を実施し,下に示す事項を実現しました.


・防汚塗料:VOC量600g/L→80g/L以下に.内航船に適用可能.
・防食塗料:VOC量50g/L以下で,短期的試験では現用塗料と同等性能.
・塗装機:上記開発防食塗料に対して,圧送圧力:40MPa,加温温度:70℃で施工可能.


 今後の研究では,現行塗料に匹敵する性能を有し,かつ低廉な低VOC塗料の開発を目指します.
 また,その性能を確認して,実用に耐えうる環境に優しい塗料を実現し,環境保全へ貢献することを目的とします.

防汚塗料:目標

@塗布時VOC量(有機溶剤量)が塗布塗料1リットル当たり280グラム以下.
A15ノットの船舶に塗布したとき,防汚機能の60ヶ月以上の保持.外航船に適用.
B40℃以下で塗布可能であること.


実施事項
樹脂開発,塗料設計,性能試験,実船実験

弓削丸 弓削丸
弓削商船高等専門学校殿との共同により,同高専所属の練習船「弓削丸」船底に開発した塗料を塗布し,性能評価を行います.

防食塗料:目標

@長期耐久性を有する塗料とする.
Aポットライフ(塗装可能時間)・粘性・乾燥性のバランス
B現用塗装機にて使用可能.
Cショッププライマとの相性
Dより低廉に製造


実施事項
樹脂改良,塗料設計,性能試験 (乾湿交番・高温高湿),ドーリー引張装置・治具製作,劣化促進装置開発(特許申請)

塗料劣化促進
防食塗料を塗布した鋼板を腐食環境中で試験し,防食性能の検討,及び,従来塗料との比較を行います.
また,試験後の塗膜表面に冶具を接着して引張り,どの程度の付着力を保持しているか調べます.

関連リンク
海上技術安全研究所ホームページ内
バラストタンク塗装性能基準に基づく塗料認証試験の進捗について(所内発表会,H19)[PDF]
タンク内塗料の調査研究(所内発表会,H17)[PDF]


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