海上技術安全研究所パンフレット
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3. 洋上風力発電プロジェクトチーム我が国の周辺には、風況や水深の観点から浮体式洋上風力発電に適した海域が多く存在し、すでに複数の実証プロジェクトが実施されています。一方で、浮体式ウィンドファームの商用展開には、浮体建造コスト、浮体設置コスト、O&Mコストの低減等、様々な課題が残されています。洋上風力発電プロジェクトチームでは、その解決のために、水槽試験やシミュレーション技術の研究を実施すると共に、それらの技術をベースに浮体コンセプトの提案を行います。さらに、前述の課題の解決には、造船、建築土木、電力、海運、海上工事といった、様々な業界や大学の力を結集する必要があります。本プロジェクトチームでは、JIP(Joint Industry Project)を想定した研究開発体制を整えるべく、企業・大学等との連携研究体制の構築を行います。(左)「次世代浮体式洋上風力発電システム実証研究(要素技術開発)」にて実施(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)合成繊維索を用いた係留系のシミュレーション大型風車を搭載した浮体のコンセプト検討と 専用建造ドックのイメージ浮体式風車と船舶の衝突シミュレーョン(FEMおよびMBDMBD)衝突の全体挙動の評価と外板損傷挙動を把握し、国土交通省「浮体式洋上風力発電施設技術基準安全ガイドライン」における損傷時復原性規定の検討に活用6

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