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海上技術安全研究所における船舶バリアフリーの研究


 現在,私たちは,生活用品や自家用車などの個人ベースで利用するものから,路線バスや公共施設などの公共機関におけるものまで,とても幅広いバリアフリー技術を必要としています。これらのベースとなる福祉機器の技術は,リハビリテーション工学や機械工学,人間工学あるいは医学などを専門とする技術者や研究者によって支えられています。
 海上技術安全研究所におけるバリアフリーの研究は,公共機関におけるバリアフリー技術の一つである,船舶やその乗船・下船に関連する技術を研究対象としています。私たちの研究は,研究者の専門性を活かした基盤的研究,人間を主対象とした研究,さらに船舶の構造に関連した研究の3つの研究項目で構成されています。
 実験ツールの開発や測定技術に代表される基盤的研究は,各研究者の専門を活かすことで,船舶以外の分野におけるバリアフリー技術の発展にも,少なからず貢献できると考えています。
 船舶動揺時の負担感や危険感といった人間を主対象とした研究は,船内の情報提供や避難を含めた船舶の構造に関連する研究や上記の基盤的研究の技術と合わせて,新しい船の建造技術や技術基準の見直し・作成などに貢献できるものと考えています。
 私たちは,これらの研究を4年計画で進めています。そして,この研究で得られた成果をベースとして,安全で快適な船旅を目指した,広い意味での「乗客(人間)を対象とした研究」へと拡げていきたいと考えています。


海技研におけるバリアフリー研究の位置づけ

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このページに関するお問い合わせはokuzumi@nmri.go.jp, khirata@nmri.go.jpまでお願いします