車いすと群集流の相互干渉
模擬通路での避難実験


 旅客船における避難時の安全を確保するためには,車いす利用者と歩行者が一緒に避難する場合,動きの異なる両者が相互にどのような影響を与え合うか調べる必要があります。私たちは,歩行者の動きが車いすを追い越すときにどう変化するかや,車いす利用者が歩行者の影響を受けて、どのように動きが変化するかなどを観測するための実験を実施しました。
 船内通路を模擬した通路装置(幅を2〜5 m)で,歩行者30名が車いすを追い越します。その様子を上方約30 mに設置したビデオカメラで撮影し,画像処理をすることで歩行者と車いす利用者の動きを調べました。

避難実験の様子(平成13年11月21日)

画像処理を行うため,被験者は30色に塗られたヘルメットを着用しています。
実験担当:勝原光治郎(システム技術部),桐谷伸夫(システム技術部),丹羽康之(システム技術部),松倉洋史(システム技術部),宮崎恵子(システム技術部),池本義範(装備部),今里元信(装備部),太田進(装備部),疋田賢次郎(装備部),宮田修(装備部),平田宏一(機関動力部),車いす運転者1名,学生34名

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