船舶の動揺をイメージした簡易実験台

2001/4/26 平田宏一

簡易実験台の構造

 動揺している船内での車いす移動の特性を調べるために製作した簡易実験台です。30mm×30mmのアングル材の骨組みの上に,厚さ約10mmのベニヤ板を取り付けてあります。幅は1.2m,長さは約11mです。骨組みには適度な弾性があるため,緩やかな波上の走行面を作ることができます(下図)。動揺条件における操作の難しさを実感することができます。

簡易実験台のイメージ
測定結果の一例

 下の図は測定結果の一例です。直進の進路を保とうとするため,山側(上側)の車輪にブレーキをかけ,谷側(下側)を強く駆動していることがわかります。また,横ぶれの大きさなども調べることができます。
 今後,この簡易実験台を使って,手動車いすの操作方法についての検討や船舶用走行補助装置の開発を進めていきたいと考えています。

測定結果の一例
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