クロスヘッド機構

 スターリングエンジンでは,小型のガソリンエンジン等に採用されているような,ピストンのスカート部がシリンダと油膜を介して接する機構が採用されることはありません。このような機構を無潤滑で作動するピストンリングに適用すると,摩擦熱による温度上昇により,焼き付きが生じるからです。そのため,ピストンの下方にクロスヘッド機構と呼ばれるもう一つのピストン・シリンダを設けて,そこを潤滑することにより,ピストンリングに作用するサイドスラストを低減するのが一般的です。クロスヘッド機構は,大型の舶用ディーゼルエンジン等で実績があり信頼性の高い機構ですが,クロスヘッド部での摩擦損失が大きいこと,エンジンが大型化しがちであること等の問題点があります。


2kW級スターリングエンジン「SX65/40」

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 実験用スターリングエンジンSX65/40を紹介します(準備中)。