ロケットエンジン
ロケットエンジンは燃焼室内で燃料と酸化剤から高温高圧の燃焼ガスを発生させます。この燃焼ガスがノズルを介して断熱膨張しつつ,高速なガスとなってエンジン後方から噴射します。この高速ガスの反作用によって推進力が発生します。ロケットエンジンは作動ガスに運動エネルギを与えて推進力を発生させる点でジェットエンジンと同じですが,エンジン自体が噴出するためのガスを持っている点が大きく異なります。そのため,空気がない場所でも推進力を得ることができ,宇宙での推進用エンジンとして使われています。
燃料電池
以上にあげたエンジンは燃料の熱エネルギを機械的エネルギに変換しています。一方,燃料電池は,酸化によって発生する燃料の化学エネルギを直接電気エネルギに変換させるエネルギ変換装置です。燃料電池は,イオン伝導体である電解質の層を介して分離されたアノード,カソードと呼ばれる電極から構成されており,アノードに燃料を供給し,カソードに酸化剤を供給することで電気エネルギを発生させることができます。