模型スターリングエンジン「LSE-01」を作ろう

 模型スターリングエンジン「LSE-01」は,ピストン・シリンダにガラス製注射器を使ったα形エンジンです。一般の工作機械を使って,簡単に製作できるように設計した模型エンジンです。約3000 rpmの回転数で軽 やかに回ります。


LSE-01の構造

 LSE-01のピストン・シリンダにはガラス製の注射器を使用しています。そのため,作動ガス(空気)の漏れと摺動部の摩擦を小さくするのが非常に簡単です。また,膨脹空間(高温空間)と圧縮空間(低温空間)とは,板材(連結板)の内部にドリル穴をあけてつないでいます。シリコンゴム製のパッキンを使うことで,簡単にガス漏れを止めることができます。クランク機構には,6個ものミニチュアベアリングを使用しています。

LSE-01の外観


LSE-01の組立図・部品図

 LSE-01で機械加工を必要とする部品は16種類です。フライス加工を必要とする板材は,全て長方形ですので,とても簡単にできるはずです。旋盤加工を必要とする部品も非常に簡単な形状です。

LSE-01組立図・部品図のダウンロード(ZIP形式)

LSE-01の組立図

部品図
1:シリンダカバー 2:加熱器 3:フライホイル 4:クランクディスク
5:ピストンホルダ 6:シリンダ 7:高温側ピストン 8:低温側ピストン
9:連結板 10:フレーム 11:台 座 12:回転軸
13:コンロッド 14:ブッシュ 15:パッキン 16:パッキン

その他の部品
(画像をクリックすると大きい画像が表示されます)

その他の部品
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LSE-01を組み立てよう!
 LSE-01を組み立てる際の注意事項は以下の通りです。

A:シリンダカバー(品番1)とシリンダ(品番6)とをシリコン系充填材でシール,接着します。

B:ピストンホルダ(品番5)とピストン(品番7,8)とを瞬間接着剤で接着します。

C:コンロッド(品番13)が軽く動くようにボルト(品番24)を緩めにしてダブルナットでとめます。

D:ボルト(品番23)の頭部を切断します。

E:ボルト(品番23)をフライホイル(品番3)およびクランクディスク(品番4)にダブルナットでとめます。

F:ボルト(品番22)を台座(品番11)にダブルナットでとめます。


LSE-01を回してみよう!

 LSE-01が完成したら,ガスバーナあるいはアルコールランプで加熱器を暖めてみましょう。フライホイルを手で回すと,軽快に運転するはずです。


[Stirling Engine Dictionary]