模型スターリングエンジン「MSE-03」

MSE-01を搭載した模型ボート

 位相差可変機構を用いたスターリングエンジン「MSE-03」を搭載した模型ボートです。2重反転プロペラにより時速約2 kmで走行します。

模型ボートの外観


MSE-03エンジンの構造

 MSE-01は,4つのかさ歯車を利用した位相差可変機構を使用しています。運転中に2つのピストンの位相差を変えることができるため、簡単にエンジンの出力制御を行うことができます。

MSE-03エンジンの外観


位相差可変機構

 位相差可変機構は右図のように4つのかさ歯車と2本の出力軸,内輪,外輪から構成されています。かさ歯車Aは出力軸A,クランクA,さらにコンロッドAを介してピストンAにつながっています。かさ歯車Bは出力軸B,クランクB,さらにコンロッドBを介してピストンBにつながっています。ここでかさ歯車CとDが傘歯車AとBとにかみ合うように内輪に固定されています。すなわち,出力軸AとBとは互いに逆方向に回転します。この機構により,外輪に対して内輪を回すことで2つのピストンの位相差を任意に変化させることができます。

MSE-03の位相差可変機構


Movie

MSE-03のデモンストレーションムービー(MPEG,0.9 MB)


[Stirling Engine Dictionary]