ロータリディスプレーサ形スターリングエンジンを作ろう
一般のスターリングエンジンは2つのピストンを用いて作動ガスの移動,圧縮,膨張を行っています。ロータリディスプレーサ形スターリングエンジンは回転式ディスプレ ーサを用いて作動ガスの移動を行う,特殊な形式のスターリングエンジンです。試作したエンジンはガスバーナで加熱することで約600 rpmの回転数で運転すること ができます。
ロータリディスプレーサ形スターリングエンジンの構造
ロータリディスプレーサ形スターリングエンジンは,半円形をしたロータリディスプレーサを使用しています。右図に示すように,上下方向に温度差をつけたシリンダ内で回転すると,作動ガスを高温空間と低温空間に移動し,圧力変動が生じます。その圧力変動を利用して,パワーピストンにより回転トルクを発生します。
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LSE-01の外観 |
右の写真は,試作したロータリディスプレーサ形スターリングエンジンです。一般のディスプレーサ形スターリングエンジンと比べて,圧力変動が小さいため,ディスプレーサが大きく,パワーピストンが小さいのが特徴です。
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LSE-01の外観 |

ロータリディスプレーサ形スターリングエンジンの組立図・部品図
試作したロータリディスプレーサ形スターリングエンジンの一例を紹介します。まだまだ改善の余地があるエンジンです。
組立図・部品図のダウンロード(ZIP形式) |

ロータリディスプレーサ形スターリングエンジンの組立図
(画像をクリックすると大きい画像が表示されます)
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部品図 |

部品番号1〜2の部品図 |

部品番号3〜5の部品図 |

部品番号6〜8の部品図 |

部品番号9〜16の部品図 |
ロータリディスプレーサ形スターリングエンジンを回してみよう!
エンジンが完成したら,ガスバーナで加熱面を暖めてみましょう。出力軸を手で回すと,軽快に運転するはずです。
[Stirling Engine Dictionary]
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