平成24年9月6日
独立行政法人 海上技術安全研究所

    
  海底土のセシウム134137の濃度を連続計測

海技研と東大生産技術研が共同記者会見

  当研究所と東京大学生産技術研究所は9月6日、都内で共同記者会見を開催し、海底土のセシウム134137の濃度を15kmにわたって連続計測することに成功した、と発表しました。会見には当研究所から小田野直光・海洋リスク評価系長、東大生産技術研から海中工学国際研究センターの浦環センター長・教授ならびにソーントン・ブレア特任准教授が出席し、発表を行いました。発表内容は、次のとおりです。
 ①海中工学国際研究センターが開発した曳航式海底放射線計測装置を海底面上で長距離にわたり曳航できるようシステム化し、海上技術安全研究所と共同で日本の海域で初めての海底土の連続観測を行った。
 ②その結果、海底土のセシウム134および137の濃度を連続的に計測することに日本の海域で初めて成功。
 ③装置は軽量なため、数トンの漁船により曳航観測が可能。これにより、東北および北関東、あるいは東京湾や湖沼の広い水域の放射性物質の詳細な面的分布を短期間にて計測することが可能となった。
  観測が行われたのは、北茨城市沖合20km・水深約85mから140mの海域、およびいわき市沖合30km・水深約110mの海域の2カ所で、いずれも8月に行われました。この結果、海底土のセシウム134および137の濃度を、前者では12.6km、後者では2kmにわたって連続的に計測することに成功したものです。同会見にはTV局や一般紙を中心に16社が参加。発表後の質疑応答でも活発なやり取りが行われ、関心の高さが示されました。
  なお、今回の観測は、(公財)海洋生物環境研究所および日本海洋(株)の協力を得るとともに、本研究の一部は、三井物産環境基金「2011年度復興助成」の助成を受けて実施されています。

記者会見の様子



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