平成20年12月26日
 (独)海上技術安全研究所
コンテナ船模型の縦曲げ崩壊試験を公開
― 造船所、船級協会などが関心を示す ―
 独立行政法人海上技術安全研究所(理事長 井上四郎)は、12月24日(水)、縮尺模型を用いたコンテナ船の縦曲げ最終強度を計測する実験を公開しました。今回の実験には、大型コンテナ船を建造している造船所、船級協会などから19名の方にご参加いただきました。
 この実験は、日本学術振興会科学研究費補助制度により、大阪大学と連携し、船体桁の縦最終強度に対する曲げと捩りの相関関係を明らかにするため、二重船殻のコンテナ船模型を製作し、作用させる曲げモーメントと捩りモーメントの比率を変えた逐次崩壊試験(与える力を徐々に加えて崩壊させる試験)をシリーズで実施しているものです。今回は、シリーズ最後の実験で、曲げモーメント(ホギング状態)のみが作用する状態で行いました。
 実験では、有限要素法によるシミュレーション結果と同様、荷重を増やすに従って、縦曲げモーメントが最大となる固着部近傍において、圧縮曲げ応力により船体外板の座屈が徐々に生じ、最終的には、この局部座屈が船幅方向に広がって船底外板の全体座屈に至り、最終強度に達しました。荷重を取り去った後、模型の下に入って、耐圧壁取付部近くの船底外板の座屈状況をご覧頂きました。
 今後は、これら崩壊試験の結果と有限要素解析結果により、コンテナ船の縦曲げ最終強度に対する曲げと捩りの相関関係を明らかにする予定です。
・使用した試験装置: 複合荷重試験装置(負荷容量100トンのアクチュエータを耐圧床・耐圧壁に配置して試験体の疲労試験や崩壊試験を行う装置)
・試験体: コンテナ船の平行部(またはミッドシップ付近等)を模擬した
          長さ6.5m、幅3.0m、高さ1.8mの3ホールド模型
2階から試験状況を見る参加者 船底外板の座屈状況を見る参加者
ホールド二重底の内底板の座屈状況
船側外板の座屈状況 船底外板の座屈状況
 

問い合わせ先:(独)海上技術安全研究所 企画部知的財産・情報センター
         Tel:0422-41-3005  FAX:0422-41-3247
         E-mail:info2@nmri.go.jp

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