平成22年3月3日
独立行政法人 海上技術安全研究所
     

大型コンテナ船の斜波中での曳航試験/
スロッシング軽減の動揺試験
3月26日、三鷹本所で2件の公開実験開催


   独立行政法人海上技術安全研究所(理事長 井上四郎)は3月26日、「大型コンテナ船の斜波中での曳航模型試験」と 「スロッシング軽減機構付タンク模型の強制動揺試験」の公開実験を開催します。
 当所は、コンテナ船の大型化に伴い船体に働く捩り荷重のさらなる検討が必要になっていることから、船体運動の 非線形影響や船体弾性応答の影響も考慮した評価手法を開発し、その検証のための波浪荷重の模型試験を実施しています。 また、様々なタンクに適用可能なスロッシング軽減機構としてタンク内に膜材を配置した機構を提案し、その有効性を確認する 試験を実施しています。
 公開実験は、3月26日の13時30分〜14時30分と、14時40分〜15時40分 に実施します。
 
1.日 時
平成22年3月26日(金)
  @13時30分〜14時30分 大型コンテナ船の斜波中での曳航模型試験
  A14時40分〜15時40分 スロッシング軽減機構付タンク模型の強制動揺試験
   説明会場(本館1階B会議室)で説明後に実験場へ移動、実験後に質疑応答

2.場 所
独立行政法人海上技術安全研究所(東京都三鷹市新川6-38-1)
  本館1階第1B会議室(集合場所)、海洋構造物試験水槽、6号館実験場

3.申込み方法
3月23日(火)までに、氏名、所属機関、連絡先(電話番号)を記入の上、ファックス
又はE-mailでお申し込み下さい。
  ご希望の実験(@かA、または@とA両方)を記入してください。
なお、参加のご希望が多い場合、早めに申込みを締め切らせていただく場合があります。

4.申込み・連絡先
 独立行政法人海上技術安全研究所 企画部知的財産・情報センター広報・国際係
  Tel:0422-41-3005 Fax:0422-41-3247   E-mail: info2@nmri.go.jp

5.公開実験、研究の概要

@ 大型コンテナ船の斜波中での曳航模型試験
 この十年で大型のコンテナ船が増えました。最大のものでは長さ約400m、コンテナ13000個積みのものまで出現しています。 このように大型化してきたことで、従来以上に船体に働く捩り荷重についての検討が重要になります。 また、大波高中での船体運動の非線形影響や船体弾性応答の影響についてもより一層詳細な評価が必要になると考えられています。
現行の構造基準は、操船の影響等も考慮した上で半ば経験則的に設定されている部分も多いため、 大型化により顕在化する問題の適切な評価が求められています。
これらの背景から、海上技術安全研究所では、船体運動の非線形影響や船体弾性応答の影響を考慮した評価手法を開発し、 その検証のための波浪荷重の模型試験を実施しています。

「実験の特徴」
使用する水槽:海洋構造物試験水槽
模  型  船:大型コンテナ船の3m分割模型船波浪中曳航模型試験

海上技術研究所での模型試験

Aスロッシング軽減機構付タンク模型の強制動揺試験
 スロッシングとは、タンクの動揺周期が自由表面を有するタンク内液体の動揺周期と同調することにより、 タンク内液体が激しく流動し、タンク壁面や天井に大きな圧力が発生する現象です。船舶では液体貨物を運ぶことが多く、 このスロッシングによる貨物タンクやバラストタンクの損傷がしばしば問題となります。また陸上構造物では、 地震波の長周期成分が石油備蓄タンクのスロッシング発生をもたらし、火災や周辺の汚染等の2次災害を引き起こしたこともあります。
 スロッシングの抑制方法としては様々な機構が提案されていますが、船舶の貨物タンクにおいては部分的に隔壁等を設けることが殆どです。 また複雑なタンク形状やタンク構造の特殊性から隔壁等の付加構造物を設置できない船種も増えてきています。
 そこで海上技術安全研究所では、様々なタンクに適用可能なスロッシング軽減機構として、タンク内に膜材を配置した機構を提案し、 その有効性を確認するための試験を実施しています。
なお、本研究は(独)日本学術振興会の科学研究費補助金による支援を受けて実施しています。

「実験の特徴」
使用試験装置:スロッシング試験装置
試 験 模 型:スロッシング軽減機構付き二次元タンク模型
強制動揺試験(回転運動、並進運動)
 
試験の様子及び計測結果の例

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