平成22年9月13日
独立行政法人 海上技術安全研究所
第10回海上技術安全研究所講演会
―講演内容決定、事前登録開始―
  独立行政法人海上技術安全研究所(理事長 井上四郎)は、11月8日開催の「第10回海上技術安全研究所講演会」の内容を決定し、 事前登録を開始いたします。今回の講演会は、「環境に挑戦する造船新技術とは」と題して、主に船舶からのGHG(温室効果ガス)削減対策技術、 及び排ガス対策技術の研究開発状況と見通しを紹介します。特別講演の講師として国土交通省の井手憲文海事局長に「海洋環境イニシアチブ、 その戦略と政策」、今治造船株式会社の檜垣幸人代表取締役社長に「大競争時代の造船経営とは」と題してご講演いただきます。 さらに、本年9月末のIMOでの議論を踏まえ、国土交通省の大坪新一郎国際基準調整官から最新のGHG規制動向と見通しを紹介していただきます。
1.開催日時・会場等
日 時:平成22年11月8日(月)13:00〜17:40
会 場:ホテルグランヴィア広島 4階 悠久
     (広島市南区松原町1−5 JR広島駅新幹線口

2.講演内容
 特別講演
 (1) 海洋環境イニシアチブ、その戦略と政策      国土交通省 海事局長 井手憲文
 (2) 大競争時代の造船経営とは    今治造船株式会社 代表取締役社長 檜垣幸人

 研究講演
 (1) 国際海運船舶のGHG削減が迫る
                国土交通省 海事局安全基準課国際基準調整官 大坪新一郎
                                    国際連携センター長 吉田公一
 (2) 進化するゼロエミッション船プロジェクト
                             研究統括主幹兼流体設計系長 佐々木紀幸
 (3) 近づく排ガス規制、その対応技術の動向
                             次世代動力システムセンター長 平田宏一
 (4) 浮体式洋上風力発電の実現に向けての取り組み
                                  海洋開発系上席研究員 井上俊司

3.申込方法
 参加費は無料です。
 参加ご希望の方は、下記問い合わせ先までFax又は電子メールで、10月末までにご連
 絡をお願いします。 (日程の発表段階では、事前登録なしとお知らせしましたが、会場の
 都合で事前登録制に変更させていただきます)

4.問い合わせ先
 独立行政法人海上技術安全研究所 〒181-0004 東京都三鷹市新川6-38-1
 企画部知的財産・情報センター 広報・国際係
 E-Mail:info2@nmri.go.jp Tel:0422-41-3005 Fax:0422-41-3247
 URL:http://www.nmri.go.jp
 
[特別講演の内容]
 @井手憲文・国土交通省海事局長
  「海洋環境イニシアチブ、その戦略と政策」
 海事分野における環境対応課題は、GHG及びNOx排出量の削減、シップリサイクル、バラスト水管理など多様化しています。 国土交通省では、これらの環境問題に対し、内航海運低炭素化事業、技術開発等を推進するとともに、国際的な基準策定に 取り組んでいます。井手・海事局長に、国土交通省が推進している「海洋環境イニシアチブ」などの戦略と政策を紹介していただきます。

 A檜垣幸人・今治造船株式会社代表取締役社長
  「大競争時代の造船経営とは」
 世界の造船産業の勢力図は、日韓から日中韓と変わり、大競争時代を迎えています。 成長を続け日本を代表する造船グループとなった今治造船の檜垣幸人代表取締役社長に、大競争時代を迎えている造船産業に おける技術戦略への取り組みや企業経営を紹介していただきます。

[研究講演の内容]
 @大坪新一郎・国土交通省海事局安全基準課国際基準調整官
   吉田公一・国際連携センター長
  「国際海運船舶のGHG削減が迫る」
 国際海事機関(IMO)は、国際海運からのGHG排出制御及び削減に向けた政策決定を進めており、技術的措置は国際条約案としてまとまりつつあります。 そこで、IMOで作成中の法的規定案及び主要各国の政策方針について、その内容と背景について紹介するとともに、技術、運航システムへの影響と将来展望を紹介します。

 A佐々木紀幸・研究統括主幹・流体設計系長
  「進化するゼロエミッション船プロジェクト」
 船舶からの排出ガスを最終的にゼロに持っていくZEUSプロジェクトを開始しました。 リアクションポッドという新しい推進システムの導入で、従来船より20%以上も高い推進効率を達成できることが水槽試験で実証されました。 本推進システムは、従来のディーゼル機関でも利用できるため、50%以上の超省エネ船を目指す際の船型コア技術として注目を浴びています。

 B平田宏一・次世代動力システムセンター長
  「近づく排ガス規制、その対応技術の動向」
 MARPOL条約の下、新造船ディーゼルエンジンに対する排出ガス規制が今後段階的に強化されてゆきます。 中でも、NOxの第3次規制では大幅な規制強化が求められることになります。 こうした中、これら規制に対応してゆくため、NOx排出削減技術を含む排ガス対応技術の動向、さらにハイブリッドエンジンを含む 舶用エンジンの将来展望を紹介します。

 C井上俊司・海洋開発系上席研究員
  「浮体式洋上風力発電の実現に向けての取り組み」
 浮体式洋上風力発電システムは、実用化へ向けて世界で様々な取組みが始まっています。実証実験で先行する欧州の動向および技術課題を解説するとともに、 性能解析技術、安全評価技術など海技研の持つこの分野での基盤技術と海技研による開発の取り組みを紹介します。

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