施設紹介シリーズ



三鷹第2船舶試験水槽(400m水槽)



三鷹の市街地図を見ると、調布市との境に南北に細長い建物が描かれていま す。これが400m水槽と呼ばれる当所の三鷹第2船舶試験水槽です。日本一大きな 試験水槽で、長さは400m、幅が18mで水深は8mあります。
水槽両側にはレ−ルが敷設されています。このレ−ルの上を水槽をまたぐよ うにして大きな曳引台車が走ります(写真1)。この台車に模型船をぶら下げて 走らせ、船にかかる力やプロペラにかかる力等を計測するわけです。水槽試験の 主要な目的のひとつは、こうして得られたデ−タをもとに実際の船に必要なエン ジンの馬力の推定を行うことにあります。また、水槽の端には波を起こす装置が あり、波浪中を走る船の運動計測をすることもできます。その他、船のまわりの 流れや、波の形等も計測したりします。それらの結果は船型の改良や基礎理論の 検証に活用されています。この水槽は1965年に完成、翌66年から試験を開始しま した。1992年度にはレ−ル更新工事を行い、装いも新たになりました。
建設されて以来、巨大タンカ−や高速コンテナ船の研究で、「造船日本」の 躍進に貢献してきました。最近では、テクノス−パ−ライナ−等の超高速船の研 究や更に高速の海面効果翼船の研究等、新しい分野の試験・研究にも盛んに利用 されています。

写真1 台車に取り付けられた模型船の
様子です。台車には各種計測器が 備え
られています。

写真2 400m水槽。水槽端にレ−ルが敷かれ、電車のような台車がその上を
走ります。 模型船はこの台車に取り付けられています。