私の船研印象記

肖 漢寧
XIAO Hanning
 


 1961年中華人民共和国湖南省生まれ、33歳。1991年に湖南大学より博士号を 取得。現在、同大学化工系助教授。夫人と一女(2歳)の3人家族。平成6年4 月から1年間STAフェローシップにより船舶技術研究所に滞在。  
 
 日本の優れた技術と高い経済力には、かねてから興味を抱いていました。桜 の花の舞う季節に到着して、まず私は日本の美しさに魅了されました。船研に着 いて間もなく一般公開があり所内の多くの最新施設・機器を見学できたのは幸運 でした。私にはなじみのない分野もありましたが、研究施設は大規模ですばらし く、世界最大の造船国への理解を深めることができました。
 船研での研究テーマは、SiC(炭化ケイ素)セラミックスの高温摩耗です。 学位論文以来、私は一貫して、SiCの研究を行っています。SiCは高温での強度や 硬度に優れ、耐酸化性、耐食性、耐熱性そして耐摩耗性を持つために、ガスター ビンや内燃機関などで使用する材料として注目されているのです。材料加工部で の研究はたいへんに楽しいものです。周囲の人たちはいつも協力的で、研究は順 調に進んでいます。 
 滞在期間も残り少なくなり、私ども家族の週末は多彩になってきました。京 都・大阪や日光など、多くの日本の名所も訪れました。美しく清潔な環境、速く て便利な交通機関、機能的で安全な生活など、日本で暮らすことは外国人にとっ ても快適です。近代的なものと伝統的なものがうまく調和しています。日本の発 展の大きな原動力は、人々が一生懸命働き、互いに協力することではないかと考 えています。
 今後、日本での素晴らしい経験を有効に活用していきたいと考えています。 このような機会を与えて下さった船研や科学技術国際交流センター、新技術事業 団の方々に心からの感謝を申し上げます。