私の船研印象記


外国人派遣研究者
BIN TENG (海洋開発工学部)


 1958年、中国大連生まれ。37歳。妻と8歳の息子が一人。専門は海洋流体力 学。1989年に大連工科大学より工学博士を取得。1990年から1992年まで英国オッ クスフォード大学研究助手を経て、現在、大連工科大学助教授。平成7年2月から 平成8年7月までSTAフェローシップにより日本に滞在。
 私の当所でのテーマは、海洋構造物に働く非線形波力・流体力に関する研究 です。海洋構造物は船とは違いある特定の海域で係留され、長期間機能しなけれ ばならないので、厳しい波浪条件に耐えなければなりません。そのため、船では あまり問題とならないような現象が間題となる場合があります。それは、波と係 留系との同調現象です。一般に係留系の固有周波数は波の周波数帯より低周波数 あるいは高周波数側に設定しますが、波と構造物の干渉により非線形な波が生じ ますと、周波数全域にわたる成分をもつ非線形な波カが発生します。こうした波 力を計算し、係留構造物が同調しても壊れないかどうか調べます。 
 当所に来て、まず驚いたことは、計算機及ぴ実験施設が充実しており、周囲 の人々が仕事熱心で、毎月行われる研究会で研究に関する議論が活発に行われて いることでした。これは、私にとって研究に専念できる理想的な研究環境であり 、一日も早く彼らに追いつくように日夜努カしています。 
 当所での経験は今後の研究のために非常に貴重な体験となることでしょう。 このような機会を与えて下さった当所、科学技術国際交流センター、新技術事業 団の方々に心から感謝申し上げます。