基礎研究紹介 Basic research

「船舶海象情報データベース」について

(氷海技術部・運動性能部・装備部)


  このシリーズでは、各研究部で実施されている基礎研究について、その一端を紹介します。
インターネットの普及により、船舶技術研究所でも多くの情報をインターネットを通じて外部に
向けて発信しています。「船舶海象情報データベース」も、その一つです。今回はこのデータベ
ースについて氷海技術部の田村主任研究官に話を聞きました。

「船舶海象情報のデータベース」に関する研究では、船舶・海洋構造物の設計・運用・研究はも ちろん、地球環境データとしてより広い分野で活用できるデータをていきょうすることを目的と しています。 海上保安庁の日本海洋データセンターが海流、水温、塩分濃度といった海そのものの基礎データ を提供しているのに対し、ここでは波や海氷といったより身近な海象データを提供します。 研究は平成6年度から開始し、3年間で、インターネット環境整備やホームページでのデータベ ース公開など、技術的問題について研究しました。昨年度から、実際にデータベース公開実験に 入りました。アクセスの方法は簡単です。インターネットで船舶技術研究所のホームページ (http://www.srimot.go.jp)を開き「船舶海象情報データベース」のページ(写真1)へリ ンクをたどることが出来ます。ここが「波浪データベース」、「海氷データベース」、「ライダ ーによる大気データベース」という3つの海象データベースへの入り口というわけです。 (写真1船舶海象情報データベース) 「波浪データベース」では、北太平洋の波と風の情報として、船舶からの気象通報データ、沖合 い海象ブイデータ、波浪追算によるデータ等過去15年間の波浪データを統計処理した結果を得 ることが出来ます。(写真2)また、人工衛星Geosatデータを解析した波高情報も得ることがで きます。 (写真2 波浪データベース) 「海氷データベース」では、1987〜95年のオホーツク海における氷密度情報(写真3)の他、 1991年より毎年続けている船舶技術研究所と海上保安庁の共同実船実験の解析結果である氷厚デ ータも見ることが出来ます。 (写真3 海氷データベース) 「ライダーによる大気データベース」は現在製作中ですが、1991年からのレーザーレイダーの計 測結果である対流圏中のエアゾル分布を見ることhが出来ます。 科学技術振興調整費によるこの研究が終了する今年度末には、これらすべてのデータベースが正 式に公開される予定です。  現在、現在、試用公開中のため、英語バージョンのみですが、より広く一般の方にアクセスし ていただけるよう、改良を加えている最中です。一度ホームページにアクセスして、ご意見をお 寄せ下さい。 前列左から機関動力部春海主任研究官、氷海技術部田村主任研究官、運動性能部小川研究官、 小列左から運動性能部石田室長、同渡辺部長、装備部山之内主任研究官、同山岸部長