「海洋における原子力利用に関する国際ワークショップ」開催される


「海洋における原子力利用に関する国際ワークショップ“N'ocean 2000”」が去る2月21日から 24日にかけて東京・虎ノ門パストラルにて開催されました。主催は船舶技術研究所、共催は運輸省 海上技術安全局、科学技術庁((社)科学技術国際交流センター受託)で、国内外から134名、そのうち海外から22名の参加がありました。
海洋における原子力の平和利用として、砕氷船が実際に運航しており、また、深海調査船、高速船海上浮体原子炉、淡水化原子炉などが将来の利用として想定されております。これらにおける原子力技術や運航技術、経済性、地球環境保全等を含む全体システムの発展とさらなるシーズの開拓を目的として、本ワークショップを開催しました。
発表件数は講演が31件、ポスターが6件あり、分野は舶用炉関係が22件と最も多く、続いて、 中小型原子炉、海上浮体原子炉、淡水化原子炉等が9件、放射性物質輸送が6件でした。
ロシアからは、原子力砕氷船、熱・電力供給用海上浮体原子力プラント、天然ガス油田開発用原子 力システムなど8件の発表があり、米国からは、原子力潜水艦を用いた北極海の環境、地球物理学調 査について発表がありました。また、中国・韓国からは、熱・電力供給、海水淡水化などを目的とし た中小型原子力プラントについて報告がなされました。
日本からは、改良舶用炉とその熱電供給への応用、深海調査船、ディーゼル・原子力の大型高速コ ンテナ船の経済性比較や、造船技術を活用した海上浮体原子力発電所などの発表がありました。放射性物質海上輸送の安全性評価では、放射線遮蔽解析、運搬船の衝突シミュレーション、海没時の被ばく線量評価、火災時の確率論的安全評価などについて報告がなされました。
最後のバネルディスカッションでは、海洋における原子力利用、とりわけ中小型原子炉の将来につ いて、ロシア、中国、韓国、日本の専門家9名のパネリストによる議論が行われ、中小型炉を使用する開発途上国とプラントを建設する国との間の共同研究などの将来的な国際協力の重要性が認識されました。最後に、企画運営委員長である、筑波大学成合教授の総括により、ワークショップは閉会しました。最終日にはテクニカルツアーを行い、横須賀の海洋科学技術センターとメガフロート施設を見学しました。




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