計測用車いすの開発
〜プログラムの詳細とダウンロード〜
 本プログラム(WchairMes**.exe,**はバージョン番号)は,Microsoft Visual Basic 6.0 SP4(VB6)で作成されています。VB6の用語や使用方法については入門書や専門書を参考にしてください。
●構成ファイル
 本プログラムの主な構成ファイルは以下の通りです。

WchairMes**.vbp:本プログラムのプロジェクトファイルです。
WchairMes.frm:メイン画面のフォームです。データ測定のループが含まれています。
Calibration.frm:キャリブレーション画面のフォームです。多項近似式を作成するプログラムが含まれています。
CalcScreen.frm:計算結果表示画面のフォームです。
FileOption.frm:ファイルオプション画面のフォームです。
DataView.frm:データファイル読み込み画面のフォームです。
CardSet.frm:ボード設定画面のフォームです。
TxtScreen.frm:測定値テキスト表示画面のフォームです。
WchairMes.bas:本プログラムの標準モジュールです。変数の定義やサブルーチン,CONTEC社のA/D変換ボード及びデジタル入出力ボードに関連する情報が含まれています。
WchairMes.ini:データ保存のためのディレクトリやファイル名,プログラム終了時の測定条件や計算条件などの情報が含まれているイニシャルファイルです。
WchairMes.clb:キャリブレーションの結果が含まれているキャリブレーションファイルです。

●主なサブルーチン
 本プログラムは多くのサブルーチンで構成されています。主なサブルーチンは以下の通りです。

A/D変換ボードの設定(Aio_Open,Aio_Close):A/D変換ボードの動作開始処理・初期化または停止処理を行います。
デジタル入出力ボードの設定(Dio_Open,Dio_Close):デジタル入出力ボードの動作開始処理・初期化または停止処理を行います。
イニシャルデータ読み込み/保存(Load_InitialFile,Save_InitialFile):イニシャルデータの読み込みまたは保存を行います。
キャリブレーションデータ読み込み/保存(Load_CalibrationFile,Save_CalibrationFile):キャリブレーションデータの読み込みまたは保存を行います。
キャリブレーションデータのグラフ表示(Draw_CalibrationGraph):キャリブレーション画面のグラフを表示します。
測定条件の設定(Set_Measuring_Condition):メイン画面のテキスト表示されている測定間隔,データ数などを設定します。テキストが変更されたときなどに実行されます。
エンコーダ信号の処理(Calc_Encoder):ロータリエンコーダから得られる12ビット(0-4095)のデータを整数に変換します。
計算1(Calc1):測定時間内の全データから,速度や走行軌跡,仕事率(出力)を計算し,最大値や最小値を求めます。
計算2(Calc2):1ストローク毎のデータを抽出し,速度や走行軌跡,仕事率(出力)を計算します。
グラフ表示1(Draw_Graph1):メイン画面に,測定時間内の全データのグラフを表示します。
グラフ表示2(Draw_Graph2):計算結果表示画面にグラフを表示します。
ソフトタイマー(SoftTimer):Windows内のタイマーを利用しています。(システック株式会社の協力により作成されています。)
データファイル名の設定(Set_FileName):ファイルオプション画面の内容を読みとり,保存するファイル名を設定します。
データファイル名の設定(更新)(Set_FileName_Plus):ファイルオプション画面のファイル名を更新します(ファイル名の数値に1を加えます)。
データ保存の準備(Save_Data_Man_Start):手動保存(Manual Save)におけるファイル名等の設定準備を行います。
データ保存(Save_Data):2種類のファイル(***_dat.csv,***_csv.csv)を保存します。
データ読み込み(Load_Data):データファイル読み込み画面で選択されたファイル(***_dat.csv,***_csv.csv)を読み込みます。
データ表示1(View_Data1):メイン画面の計算結果(テキスト)を表示します。
データ表示2(View_Data2):計算結果表示画面の計算結果(テキスト)を表示します。

●プログラムの起動手順
 本プログラムは,特定のA/D変換ボードやデジタル入出力ボードを使用するため,市販のWindowsアプリケーションのような一般性はありません。プログラムを正しく起動させるためには以下の手順でセットアップをする必要があります。本プログラムの使用によって障害,破損やその他の不具合等が生じても,作者及びその関係者は責任を負いません。常に使用者自身の責任において御使用下さい。

1. CONTEC社のホームページからAPI-PAC(W32) アナログ入出力用API関数ライブラリ及びAPI-PAC(W32) デジタル入出力用API関数ライブラリをダウンロードし,セットアップしてください。
2-1. Microsoft Visual Basic 6.0 SP4(VB6)をお持ちの方は,車いすデータ測定プログラムの実行ファイル(一式)をダウンロードし,解凍してください。
2-2. VB6をお持ちでない方は,車いすデータ測定プログラムのセットアッププログラム(一式)をダウンロードし,解凍した後,setup.exeを実行してください。(現在準備中です。
3. 車いすデータ測定プログラム実行ファイルがあるフォルダの下に「Data」という名称のフォルダを作成してください。
4. 必要に応じて,サンプルデータをダウンロードし,「Data」フォルダに解凍してください。
5. 車いすデータ測定プログラムを起動してください。A/D変換ボード及びデジタル入出力ボードがない場合でも「Data View」でサンプルデータを見ることができます。

●プログラムのダウンロード
CONTEC社ライブラリのダウンロード
 本プログラムを実行するためには,CONTEC社のA/D変換ボード,デジタル入出力ボードのライブラリ(API-PAC(W32) アナログ入出力用API関数ライブラリ,API-PAC(W32) デジタル入出力用API関数ライブラリ)をインストールする必要があります。ライブラリに含まれる各種関数を使用していますので,ボードを挿入していない場合も必要になります。次のCONTEC社のホームページからダウンロードできます。

CONTECホームページ(http://www.contec.co.jp/)
CONTEC社ライブラリのダウンロードのページ(http://www2.contec.co.jp/products/download.cgi)

車いすデータ測定プログラム Ver.1.0(WchairMes10.exe)のダウンロード
 プログラムはMicrosoft Visual Basic 6.0 SP4(VB6)で作られています。VB6がセットアップされているか,あるいはVB6で作られたプログラム(市販のプログラムもVB6で作られていることがあります)をインストールしたことがあるパソコンの場合,実行ファイルとソースファイルのみをダウンロードして,実行ファイルを起動できます。それ以外の場合はセットアッププログラム(setup.exe)を実行して,プログラムをインストールする必要があります。まずは,セットアッププログラム(setup.exe)を実行する前に,実行ファイル(WchairMes**.exe)が起動できるかを試すことをお薦めします。

セットアッププログラム+実行ファイル(1.46MB,LZH形式)
セットアッププログラム+実行ファイル(1.46MB,ZIP形式)
実行ファイル+ソースファイル(95kB,LZH形式)
実行ファイル+ソースファイル(93kB,ZIP形式)
サンプルデータ2000/12(107kB,LZH形式)
サンプルデータ2000/12(107kB,ZIP形式)

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