講義ノート:もの作りのための機械設計工学
第1章 機械設計の概要

【問1.3】自転車はなぜ現在のような形になったのか。機械設計の観点から考えなさい(図1.13参照)。



 この問は,平成14年度の課題(第1回講義)として作成したものである。学生たちは「正解」がない「考える」課題を解くのに苦労していたようである。以下,学生たちの回答例のいくつかを抜粋する。

●昔はデザイン重視の設計をしていたが,乗りやすさを追求し,バランスのとれた現在の形になっている。
●安全性や操作性を向上させるため,だんだん現在の形に進化(適応)してきた。
●直接前輪を駆動するより,チェーンを使った方が力と回転数を調整できるし,シートの位置も比較的自由に決められる。
●足からペダルへ。ペダルから車輪へ。力の伝達がスムーズになり,速度も上昇するため。
●前輪が大きいとバランスが悪くて乗りづらいため,前後の車輪が同じ大きさになった。
●タイヤの大きさを同じにすることによって,コストを下げられる。


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