講義ノート:もの作りのための機械設計工学
第2章 機械の強度と材料

【問2.1】機械を壊れにくくするための方法を10項目あげ,それらについて簡単に説明しなさい。



 この問は,平成14年度の課題(第2回講義)として作成したものである。学生らの主な回答を以下にあげる。

(1) 強度設計

●どの部材にどのような荷重がかかるかを見極める。
●安全率を高める。
●応力集中がかからないような設計をする。
●細い棒材は引っ張って使う。
●同じ働きをするなら,単純な構造の方がエライ。
●なるべく単純な構造とする。

(2) 材料

●材料の強度を上げる。
●適切な材料を用いる。
●腐食の耐久性をあげる。
●海の近くを避け,酸化しないようにする。

(3) 加工

●材料にあった加工方法を選ぶ。
●加工精度をあげる。
●正確に組み立てる。

(4) メンテナンス

●油をさす。
●使わないときにも整備をしっかりする。
●定期的なメンテナンス。作業前,後のメンテナンス。
●切りくずなどの掃除をしっかりする。
●部品の定期的な交換。
●機械の寿命。
●ボルトのしめつけ。

(5) 使用方法

●機械を正しく使う。無茶な運転をしない。
●大事に扱う。丁寧に扱う。
●機械を好きになる(大切にするから)。
●機械を休ませる。連続して使わない。

(6) 使用環境

●室温を一定にして,機械を同じ状態で使用する。
●機械の周りで飲食しない。
●改造しない。
●明るいところで使用する。

(7) その他

●失敗を活かす。
●誰でも使えるようにマニュアルを作っておく。
●機械工具の周りで遊んだり,ふざけたりしない。
●ソフトの性能を上げる。
●回転部には軸受を使うなど,摩擦を押さえるような設計をする。
●熱を出さないような設計をしておく。
●振動を押さえる工夫をする。


[ Back ]
[ Hirata HOME ] [ Power and Energy Engineering Division ] [ NMRI HOME ]
Contact khirata@nmri.go.jp