機械制御のためのマイコン技術入門
ワンチップマイクロコンピュータを使った実験装置
はじめに
最近のマイクロコンピュータはとても使いやすくなったようです。以前(数十年前?)のように,暗号のようなアセンブラ語やマシン語を駆使してプログラムを作ることもなく,BASIC言語やC言語を使ってプログラムを作ることができます。パソコン(Windowsマシン)にライター(マイコンにプログラムを打ち込むための装置)をつなげれば,プログラムの書き込みや修正なども簡単にできます。
私がマイクロコンピュータを使うようになったのは,2000年3月頃からです。魚ロボットに使うためのセンサーを秋葉原の秋月電子で探していたところ,PICというとてもおもしろそうなマイクロコンピュータを見つけました。調べてみると,BASIC言語でプログラムを作ることができ,何度でも書き換えができ,しかも安いことがわかりました。早速,部品や開発ツールを調達し,回路を製作してみると意外にも簡単に動きました。そして,その後に開発する実験装置のほとんどには,マイクロコンピュータを使うことになりました。
私の研究室には,数名の学生が研修生として来ています。このページを作るきっかけは,学生たちにマイクロコンピュータの基本的な使い方(主に第2章)を伝えようとしたためです。また,私はスターリングエンジンや魚ロボット,車いす関連のホームページを公開していますが,マイクロコンピュータの技術はそれぞれに共通しています。そのため,新たにこのページを作成しました。
このページでは,私たちが今までに開発してきたマイクロコンピュータを使った実験装置を紹介しています。なお,私マイクロコンピュータを使いこなしているわけではありません。誤った使い方や能率の悪い使い方をしている場合も多々あるかと思いますが,ご了承ください。
2001年7月9日 海上技術安全研究所 平田宏一
E-mail: khirata@nmri.go.jp
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