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第1章 とりあえず知っておきたい基礎知識

グラインダ


卓上グラインダは機械加工の必需品

 グラインダは,円形の砥石を高速で回転させて,材料や工具を削る(研磨する)工作機械である。部品や工具のバリをとったり,ドリルや旋盤のバイトを研ぐときに使用し,機械加工に欠かせない機械の一つである。

これだけは気をつける

 グラインダはシンプルな機械であるが,旋盤やフライス盤と比べて,かなり危険性が高い機械と言える。使用時には様々な注意が必要である。
(1) 作業時に砥石の近くに指があることが多いので,指を巻き込まれないように注意する。研削中,部品や材料が熱くなることがあるが,軍手などは指を巻き込まれやすいので使用禁止である。
(2) 小さい部品などを削る場合,部品が巻き込まれることがある。部品が巻き込まれると勢いよく飛んでくることがあるので注意する。
 基本的に砥石で削ることができるのは,鉄系材料だけである。アルミニウム合金や銅合金,木材などは砥石の目が詰まってしまうので使用できない。


図1 卓上グラインダ


あると便利なハンドグラインダ

 図2に示すハンドグラインダも回転する砥石を利用する工具である。図1の卓上グラインダと比べて薄い砥石を取り付け,溶接の後処理やバリ取り,場合によっては材料の切断に使用する。あると便利な工具であるが,卓上グラインダと同様,危険な工具の一つである。

図2 ハンドグラインダの外観

図3 ハンドグラインダの使用方法

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