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第1章 とりあえず知っておきたい基礎知識

寸法の測定


ノギスを使う

 機械加工において,部品の寸法(長さ)を測るには,ノギスやマイクロメータを使用する。
 図1に示すアナログ式(バーニヤと呼ばれる目盛のある形式)のノギスでは1/20 mmの最小単位で測定できるのが普通である。デジタル式のノギスでは1/100 mmまで測定できるものがある(図2)。

図1 アナログ式のノギス

図2 デジタル式のノギス

 ノギスは,部品の辺の長さや外径のほか,内径や深さも測定できる(図3〜6)。

図3 外径の測定

図4 辺の長さ測定

図5 内径の測定

図6 深さの測定

測るときは垂直に

 ノギスは,測りたい寸法に対して,垂直に当てなければならない。複雑な部品の寸法を測定する場合など,ノギスが斜めに当たっていることも少なくない。


マイクロメータを使う

 精度の高い"はめあい"が必要な軸などを加工する場合,マイクロメータを使う。図7に示すマイクロメータは5/1000 mmの最小単位まで測定できる。

図7 マイクロメータ

図8 マイクロメータを使った測定

ノギスとマイクロメータを使い分ける

 構造上,ノギスよりもマイクロメータの方が正確な寸法を測定できる。しかし,全ての寸法をマイクロメータで測るのはとても能率が悪い。マイクロメータは,測定をするための時間がかかるためである。マイクロメータの使用は最小限に押さえるのが望ましい。


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