top bar
第2章 材料の切り出し

ガス切断



厚い鉄板を簡単に切断

 ガス切断(ガス溶断)は,アセチレンガスと酸素の燃焼熱によって溶かした材料に,酸素で吹き飛ばして切断していく。基本的には鉄鋼材料のみを切断でき,かなりの厚さの材料でも切断できる(ただし,使用者の技量や使用するトーチによる。筆者は厚さ30 mm程度の鉄板まで)。しかし,切断面をまっすぐに切るのは難しく,表面に焼き入れ(熱処理)が施されてしまうため,小さな機械部品の材料切り出しにはあまり適していない。なお,アセチレンガスを使用するためには資格が必要である。


図1 ガス切断用トーチ

図2 ガス切断用トーチの火口



ガス切断の実際

 図3は,小型の水槽内に設置されていた古い実験装置をガス切断で解体している様子である。厚さ20 mm程度のチャンネル材を簡単に切断することができる。


(1) 解体する実験装置

(2) ガス切断の様子


(3) ガス切断の様子

(4) 切断した実験装置

図3 ガス切断

[ Metal Working TOP ] [ Hirata HOME ] [ Power and Energy Engineering Division ] [ NMRI HOME ]
bottom bar
Contact khirata@nmri.go.jp