エンドミルを使う
図2は先端にチップを取り付ける形式のエンドミルである。切れ味が悪くなったら,チップを取り替えることで,簡単にもとの切れ味に戻せるのが特徴である。水平方向の平面だけを削ることができ,「バジカルカッター」とも呼ばれる。
フライス加工に慣れていない場合や適当な条件がわからない場合は,少ない切り込み量で,遅い送りで加工するのが基本である。
一般のフライス盤には「自動送り」の機能がある。この機能は,大きい平面を削るときに便利であり,能率がよい加工ができる。しかし,フライス盤の操作に慣れていないと,逆方向に送ってしまうことがあり,とても危険である。自動送りの機能は,フライス盤に十分慣れてから使用するとよい。
フライス盤を使えば様々な部品を製作することができる。以下,その一例として,アルミニウム製の部品の製作例を紹介する。