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模型スターリングエンジン船を作ろう 2001年5月 平田宏一 ![]()
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要点2:転ぷくしない安定した船型 なぜ,平べったい木の板は水の上で縦向きに浮かず,横向きになって浮くのでしょうか。水に浮いている板材は,風や波を受けて,常に揺れています。右図(a)に示すように,横向きの板材がわずかに傾いた場合,板材にかかる力は重心から下向きに働く重力と浮心から上向きに働く浮力になり,板材は元に戻ろうとする力(復原力)を受けます。つまり,板材は横向きの状態を保とうとするのです。右図(b)に示すように,板材を縦向きに浮かべてみた場合,板材がわずかにでも傾くと,板材は倒れる方向の力を受けて,すぐにひっくり返ってしまいます。このように,板材を安定して水に浮かばせるためには,重心位置と板材の形状が大切であることがわかります。船を製作する場合も,重心位置と船型をしっかりと考えて作らなければなりません。
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![]() 船の安定性
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![]() 断面が丸く,縦方向に長細い。抵抗は小さいが,安定性が悪い。 MPEG Movie (1 MB) |
![]() 2つの船体を持つ。安定性がよく,重心位置がかなり高いが,転ぷくしない。 MPEG Movie (1 MB) |
![]() 左右に補助的な船体を持つ。安定性がよいため,重心位置は高いが,転ぷくしない。 MPEG Movie (1 MB) |
![]() 下の円柱部分が水中に沈む。抵抗は小さいが,浮力の調整が難しい。 |
![]() 船体の横に水車をつけた水陸両用船。 MPEG Movie (1.1 MB) |
![]() 魚のように尾ひれを左右に振りながら進む模型船。 MPEG Movie (1.2 MB) |
![]() 両面テープで型紙をバルサ材に貼り付ける。 |
![]() 糸のこ盤でバルサ材を切断する。ここで,なるべく型紙に合わせておくと,あとの整形が簡単になる。 |
![]() 切り取ったバルサ材を木工用ボンドでしっかりと接着する。接着剤は,はみ出すぐらいにたっぷりと塗ろう。 |
![]() 重ね合わせたら,おもりを乗せて十分に乾くまで待つ。 |
![]() 接着が完了した。まだ,段差がついている。 |
![]() 木工用ヤスリで段差を削る。 |
![]() 紙ヤスリで形状を整える。 |
![]() 接着面や表面の凸凹を木工用パテできれいに仕上げる。時間をかけて,ていねいに仕上げよう。 |
![]() この段階で,水中プロペラを出すためのパイプやラダー(方向舵)をつけるための加工をしておく。 |