Englishスターリングエンジンを熱力学的に説明すると、熱サイクルにスターリングサイクルを用いた再生式外燃機関であるといえます。スターリングサイクルは、等容加熱、等温膨張、等容冷却、等温圧縮という各過程によって構成される熱サイクルです。このサイクルは等容冷却によってエンジン外部に排出された熱をそのまま等容加熱に用いることで、理論的に最高の熱効率を有するカルノーサイクルと等しい熱効率となります。またこの事はこのサイクルが可逆であり、エンジンを外部の動力でまわすことにより、冷凍機として働かせることができるということを意味しています。
一般的なスターリングエンジンは、2つの温度差を付けた空間内にガスを往復させ圧力変化を発生させます。この2つの空間は理想的には密閉され、外部とのガスのやり取りはありません。スターリングエンジンは温度差があるところで作動可能であるため、様々な応用が期待されます。

熱源の多様性
きれいな排気ガス
優れた静粛性
高い理論熱効率1-Tc/Th
ここで、
Th:サイクル中の高温側ガス温度
Tc:サイクル中の低温側ガス温度
であり、この事は温度差が大きほど理論熱効率が高くなることを意味します。 これまで開発されたスターリングエンジンの中には熱効率40%を達成したものもあります。
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