エンジン性能
右図は,作動ガスに平均ガス圧力8 MPaのヘリウムを使用し,ヒータ壁温度を600℃及び700℃とした場合のエンジン回転数に対する図示出力及び発電出力Lgの実験結果です。発電機に抵抗を接続し,発電により負荷を与えています。これより,図示出力は,エンジン回転数の上昇に伴い,ほぼ直線的に増加していることがわかります。また,ヒータ壁温度を600℃とした場合,最大発電出力はエンジン回転数1550 rpmにおいて約2.0 Wであった。それに対して,ヒータ壁温度を700℃とした場合,エンジン回転数1880 rpmにおいて約4.9 Wの最大発電出力が得られています。したがって,ヒータ壁温度を上昇させることはエンジン回転数の上昇及び出力向上に極めて有効であることがわかりました。
しかし,現状では,ピストン駆動機構の機械損失が大きいことやシール性能が十分ではないことなどの問題があり,十分な性能には至っていません。
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