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開催日当日の天候は曇りのち晴れ。最高気温は19度となりました。入場者は10時の開場前から続々と集まりました。新型コロナウィルス感染症への対策として、今回は、一般公開としては初めて、事前登録制(定員制)での開催となりました。今回、特に人気だったのは、実海域再現水槽の「波のダンスショー」と、世界最大級である「400m水槽」。また、深海水槽の「波で絵を描く」にも多くの人が見入っていました。また、施設の紹介だけでなく、研究の紹介を兼ねた工作教室や、一般向けに分かりやすく船の世界を紹介する「船の教室in三鷹」も行いました。家族連れが多かったため、大人と一緒に子供たちも説明員の話を熱心に聞いていたのが印象的でした。
実海域再現水槽とは、実際の海の波の状態を再現できる大きな水槽です。船が海上を進む際、波が船の動きにどのような影響を与えるのかを調べるために模型船を用いて実験を行います。この水槽では波を自由に操ることができます。今回は「波のダンスショー」として、波でスマイルマークを作ったり、文字を書いたり、高い水柱を起こしてみました。小さな水の波紋が徐々に形を作り出す光景に、会場から大きな拍手が起こりました。
海上技術安全研究所の自慢の施設のひとつが、400m水槽です。この水槽の上にある曳引台車が、新幹線に使われているのと同様なレールの上を走ります。この曳引台車の下に船の模型を設置して走行することで、船がどのように波を起こすのかを実験することができます。来場者は曳引台車に乗り、船の模型が波を起こす状態を見学すると共に、ほんの少しの間、船旅を楽しむことができます。
水中機器整備棟では、海上技術安全研究所が開発した水中ロボットを展示しました。さらに、隣接する水槽では小型の水中ロボットを浮かべ、来場者自身が遠隔操作でのロボット操縦にトライ!参加した子供達は思わず興奮!親子で楽しめるイベントの一つとなりました。
食堂では、カレーライス、うどんなどの人気メニューの提供の他、本館玄関付近でお弁当や軽食(フランクフルト、ポテト等)の販売も行いました。また、本館前の木陰のテントや講堂にも休憩場所が設置されていたので、来場者の皆様にはゆっくりと食事を楽しめたかと思います。春の1日、最新の研究を緑豊かな環境で楽しんでいただきました。
写真3-1 400m水槽
写真3-2 曳引台車下の模型の様子
写真5-1
船の教室in三鷹の会場(図書館)
写真5-2
船の教室in三鷹の様子