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基盤技術研究グループ

 


当グループは、行政・社会からの要請のうち、主に海上輸送の高度化に資するため、下記のような研究に取り組んでいます。
・材料の加工・接合に関する研究
・船舶材料・船舶塗装に関する研究
・造船の情報技術高度化に関する研究などの研究により、工数の大幅な削減を目的とした新しい生産システムや生産工程の合理化技術の開発

 
 
 
 

 

メンバー 

(◎はグループ長)
 

岩田 知明
松尾 宏平
藤本 修平
竹澤 正仁
 

菅澤 忍
穴井 陽祐(併任)
林原 仁志


  

研究紹介  

 

1.材料の加工に関する研究
 
・新しい曲り外板展開・加工法 曲率線展開法の開発
・プレスによる曲がりブロック製造技術の開発
海技研では、職人技と言われるぎょう鉄について研究しています。 研究により、ぎょう鉄作業には曲率線の利用が最適だと判明しました。 この例はS字のねじれ外板を曲率線を基に加工したものです。 青・赤の曲率線に沿ってプレス・線状加熱すると、目的の形状が得られます。 この方法を応用して、一般の船体曲面外板に適用します。
 
 


2.造船人材育成支援事業
 
・技能コンクールの実施要領策定に関する業務
今治地域造船技能センターが実施する技能コンクールの要領等の作成に関する委託を受け、下記のような策定を実施中です。
 ①造船技能評価基準の策定
 ②技能検定課題要領の策定
 ③技能コンクール課題要領の策定
造船業の競争力強化、造船企業従事者の給与アップ、地位向上を目指しています。
平成27年4月に配管艤装の技能コンクールを実施し、平成28年には船殻(溶接・組立)の技能コンクールを実施する予定です。

 
 


 

 

3.船舶材料・船舶塗装に関する研究
 
・高効率スプレー塗装のための噴霧乱流化因子の特定
船の塗装の大部分は噴霧(スプレー)塗装で行われている。塗装作業の効率&品質向上のため、噴霧塗装をモデル化した実験を行う。
この時、色々なサイズの液滴を固体面に衝突させ、その様子を詳細に観測する。
 
・船舶用防食塗膜の吸水及び塗膜劣化機構の解明
鋼船は塗装によって防食されています。船体構造の強度を保持するためにはその防食性能を評価し適切に修繕していくことが必要です。
当グループでは、電気化学インピーダンス法(EIS)による塗装劣化の定量的な評価のための研究を行っています。
 
・プロペラの耐キャビテーション性向上
表面改質(無電解ニッケルめっき)によってプロペラの耐キャビテーション性および生物防汚性が向上することを検証しています。
 
 


4.造船の情報技術高度化に関する研究
 
・造船工程へのAR(Augmented Reality)技術応用に関する研究
ARは「拡張現実」と訳され、カメラを通して見る現実の風景や物にコンピュータを使って情報を重ね合わせて表示する技術です。
造船の現場においても、長年の経験に裏打ちされた職人の技が必要とされる工程が幾つもありますが、
 ①経験の浅い人でもこうした難しい工程を確実に実施する
 ②短い期間で、高度な職人の技を習得するためのサポート
 ③作業の安全・確実な実施に必要な情報を作業者に伝達する
など、ARは有望なサポートツールになると考えられます。
 
 


 

 

5.造船における新しい接合技術に関する研究
 
・造船用に適した構造用接着剤の開発
近年、接着剤の接合強度は向上してきており、部位・形状に寄っては、従来の溶接接合の代替が可能になってきています。
建築・土木・自動車分野では用途別に多様な接着剤が開発され、実用化されています。しかし、実績のある接着剤でも環境で性能が異なることから、船舶用に新しい耐久性のある接着剤の開発/評価が必要です。
この研究では造船業に適した接着剤を開発し、また接着剤を用いた艤装品の実験モジュールによる検証を行います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


6.船舶の艤装品に関する研究
・バラスト水管理システム(BWMS)の腐食影響試験と環境試験
海生生物及び病原体の越境を防止するために、バラスト水処理が義務付けられています。船舶に搭載する処理装置(BWMS)はIMO承認が必要で、承認にはBWMS起因の船体や配管系の腐食影響が基準内であること、BWMSが船内環境で正常に機能すること等が求められます。この研究ではバラスト水管理システム承認のためのIMOガイドライン(G9)に必要な腐食影響試験、動電位分極測定試験を行っています。
 
 
 
 
 
 
 


  
平成22年以前の研究についてはこちらこちら