![]() 〜ハードウェアの紹介〜 ![]() |
●はじめに |
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●測定装置系統と構成部品 |
![]() 右図に測定装置系統,下表に主な構成部品を示します。測定機器の測定間隔(サンプリング周波数)や車輪の回転角度の測定精度(ロータリエンコーダのパルス数),最大トルクなどは,本計測用車いすを設計する前の予備実験の結果に基づき決定しました。 |
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●回転トルク測定装置 |
![]() 右写真にトルク測定装置の外観を示します。車輪と接続された内輪とハンドリムに接続された外輪とは玉軸受で支持されています。内輪と外輪の間には,厚さ1.5 mmのアルミニウム合金製(A2024S)の板材を取り付け,その中央の表・裏両面に汎用箔ひずみゲージを接着し,引張力及び圧縮力により生じるひずみを検出します。 車輪を固定している車いすのシャフトに直径6.5 mmの穴をあけ,それに外径6 mm,内径4 mmのステンレス鋼製パイプを通し,パイプ両端を玉軸受で支持しました。トルク測定装置が車輪の回転運動に伴い回転するため,ひずみゲージの信号線は,ステンレス鋼製パイプの中を通り,端部に配置したスリップリングに接続されます。さらにホイートストンブリッジ及び動ひずみアンプを介して,ノートパソコンのA/D変換ボードに入力され,処理されます。 試作直後,実際に車いすを運転し,トルク測定装置の動作確認を行いました。これにより,内輪と外輪を支持している玉軸受の剛性は十分であり,ハンドリムに横方向(駆動方向に垂直)の外力を与えても,測定値はほとんど影響を受けないことが確認されました。また,数回のキャリブレーションの結果,測定装置の再現性にもほとんど問題がないことがわかりました。 ![]() |
●回転角度の測定 |
![]() ロータリエンコーダは,約90°の位相がずれた2相のパルス(A相,B相)を発生します。2相のパルスは,マイクロコンピュータに入力された後,12ビット(4096カウント)の信号に変換され,ノートパソコンのデジタル入出力ボードに取り込まれます。 ![]() |
●測定機器とノートパソコン |
ホイートストンブリッジ,動ひずみアンプ及びマイクロコンピュータの基板は,座席後方のアルミニウム合金板上に配置されています。A/D変換ボードとデジタル入出力ボードを取り付けたノートパソコンは,車いすの操作者自身が測定を行う場合は座席前方に,別の者が測定する場合は座席後方に配置されます。測定時,ノートパソコンの画面には速度や走行軌跡などの詳細な測定結果が表示されます。 |
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