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模型魚ロボット「PPF-10」 with 3Dビデオカメラ



PPF-10の構造

 魚ロボットにビデオカメラを搭載すれば,様々な用途に使うことができると考えられます。模型魚ロボットPPF-10は,2つの小型CCDカメラを搭載したイメージモデルです。下の写真を見てもわかるように,PPF-10は動きませんし,水の中に入れることもできません。
 人は2つの目で「もの」を見ることで,「もの」を立体として判断することができます。PPF-10では,2つの小型CCDカメラを使うことで,「もの」を立体として認識し,その形状や大きさを的確に判断することを目指しています。また,2つのビデオ画像送信機を取り付けてあり,CCDカメラの画像を無線で送信することができます。


模型魚ロボット「PPF-10」


PPF-10のビデオ画像送信機



CCDカメラについて

 PPF-10では,秋月電子電商で購入した比較的安価なCCDカメラを使用しました。それをプラスチックケースに内蔵しました。乾電池あるいはACアダプタ(DC12V)で動作します。


小型CCDカメラ


CCDカメラケースの内部

CCDカメラの仕様
超小型カラーカメラ 1/4インチ26万画素CCD,MTV-54B0N
◆ボード・タイプ。◆Panasonic製1/4インチ26万画素カラーCCDイメージセンサ採用。◆有効画素:542Hx496V,26万画素。◆水平解像度:350本。◆最低照度:1 Lux/F1.2(5600°K)。◆1/60〜1/120000sec可変オート電子シャッター。◆画像左右反転ファンクション付き。◆レンズ:オンボードタイプ (3.7mm/f2.0/68°)。◆ビデオ出力:NTSC,75Ω,1Vp-pまたはY/C出力。◆外形寸法:32mmx32mm。◆電源:DC12V±1V◆価格:7400円。



CCDカメラの画像処理

 右の図はPPF-10の画像処理システムの概略です。CCDカメラの画像は,受信機で受け取り,いくつかの3D画像処理装置を通して,RGBプロジェクタで投影されます。特別な液晶めがねを使えば,3D映像を見ることができます。
 なお,これらの特殊な画像処理装置は,別の船舶関連の研究で使われた装置を流用しています。



おわりに

 PPF-10はまだまだ全く未完成な魚ロボットです。しかし,このシステムを実際に水中に潜る魚ロボットに搭載できれば,泳いでいる本物の魚の立体画像を見ることができます。あるいは,適切な画像処理を行うことができれば,その形状や大きさを判断することができると考えています。



秋月電子電商(CCDカメラ,他)
コロナ電業(ビデオ画像送受信機)

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