活躍する研究者

RESEARCHER

海技研で活躍する研究者を紹介します!


海技研には、皆さんのモチベーションを最大限に引き出せる舞台と、
博士・修士課程を経た、優秀な研究者がたくさん活躍しています!
さあ、共に研究開発を進めましょう!

若手研究者からのメッセージ

高見研究員

構造安全評価系構造解析研究グループ
高見 朋希 修士(工学)

船舶の構造解析としては有限要素法が広く用いられていますが、私は数値流体力学(CFD)を援用することにより、船舶のスラミングやスロッシングによる衝撃圧を精度よく推定可能な手法の開発に取り組んでいます。また海技研の所有する複合荷重試験装置を用いた座屈・崩壊試験にも従事し、これらの荷重が船体構造に与える影響についても研究を行っています。船体構造に関する技術は、今まで様々な研究者によって培われ、体系化されてきました。私はこれに最新の技術と知見を加えると同時に、自分なりの新しい分野を開拓していくことが、研究者にとって重要であると考えています。

ボンダレンコ研究員

環境・動力 環境エンジン研究グループ
ボンダレンコ オレクシー 博士(工学)

Working at NMRI means to challenge new issues, like for example environment-friendly ship propulsion plant, starting from theoretical consideration followed by experimenting on a real engine and finally deploying to new ship project. However, realization of such a complex task is not feasible without collaboration with other departments. All these mean being a researcher at NMRI.

佐藤研究員

知識・データシステム系 知識システム研究グループ
佐藤 圭二 博士(工学)

私は海技研で最適化やデータ解析の研究業務に従事しています。これまで、海上物流の効率化や、船舶の運航・性能解析等に関する国や民間の様々な仕事に関わることができました。海技研だからこそ、幅広い内容の仕事に触れることができていると思います。

濱田研究員

中水槽-曳引車上にて

流体設計系 水槽試験技術研究グループ
濱田 達也

私の所属する流体設計系水槽試験技術グループでは、流体関係の様々な研究者と協力して模型船および模型プロペラを用いた水槽試験により性能の良い船型やプロペラについて研究しています。水槽試験技術グループで使用する水槽は、世界最大級の400m試験水槽、水深を変えて浅い海域も模擬できる中水槽、プロペラ単独試験や模型船とプロペラを取付けることができる2つの計測胴をもつ国内最大の大型キャビテーション試験水槽、砕氷船の実験を行う氷海船舶試験水槽、さらに全周に吸収式造波装置を備えた実海域再現水槽などがあります。
私の業務内容は、これらの試験水槽で、抵抗試験、自航試験、伴流試験、プロペラ単独試験、キャビテーション中のプロペラ単独試験、波浪中の各種試験などです。このように様々な水槽と試験の種類があるため、各水槽で様々な試験の準備から解析までの一連の流れを実際に試験を行いながら学んでいます。また、私のグループでは各水槽施設や、水槽試験に必要な試験装置と計測機器の保守管理も行っています。さらに、試験の効率化や試験精度の向上を図るために試験装置などの考案も行っています。
海上技術安全研究所は、世界に誇れる高度な水槽を数多く備えています。これらの水槽を使って、水槽試験技術の開発や改良を行い、その成果を社会に還元していけるように水槽試験に励んでいきたいと思います。
最後に、海上技術安全研究所に興味をもたれた方、船舶もしくは水槽試験に興味がある方は是非インターンシップの活用についてご検討ください。