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模型魚ロボット「PPF-07i」



はじめに

 複数の魚ロボットをあるルールに基づいて泳がせるとどのようになるのでしょうか。このように魚ロボットを「群れ」として動かすことで,作業能率の向上につながり,さらに高効率推進の可能性もあります。私たちは,電気通信大学の菅原先生と共同で「群れで行動する魚ロボット」の検討を始めました。
 模型魚ロボット「PPF-07i」は「群れロボット」のベースモデルとして開発されました。マイクロコンピュータを搭載し,小型化を目指しています。


基本構造

 いかに簡単で作りやすい構造とするか,なるべく小型にして,旋回性能もあげたい。そのようなことを考えながら設計を進めました。
 構造を簡単にするため,1つのラジコン用サーボモータで尾ひれを動かすこととしました。サーボモータとバッテリ(単3×4本)はアクリル製のケースに内蔵されています。ケースの上部でサーボモータと尾ひれがつなげられているため,駆動部での水密シールは必要ありません。尾柄部はアルミニウム合金製,尾ひれは軟らかい塩ビ板を使用しています。



マイクロコンピュータ

 右の写真は,アクリルケースの上部に配置されたマイクロコンピュータ(PIC16F84/20P)の基板です。触覚センサ用のタクトスイッチも配置されています。
 まだ改良の余地がありますので,構成部品や配線,プログラムの詳細については別の機会に紹介させていただきます。


まとめ

 模型魚ロボット「PPF-07i」を試作し,実際に泳がせてみました。それなりに前に進み,それなりに旋回できるのですが,想像していたほどの性能ではありませんでした。その問題点は次のようにまとめられます。
(1) 重心が高く,浮心が低いため,水中でのバランスが悪い。
(2) フロート(船体)の形状が悪い。
(3) あまり簡単な構造ではない。
(4) 旋回直径が小さくない。
 これらの結果を十分に踏まえて,次の魚ロボットの開発を進める予定です。



模型魚ロボットPPF-07iの開発日誌
PPF-07iのムービー(MPEG, 1.2MB)


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