続:機械加工の基礎知識
NC旋盤/マシニングセンター
 マシニングセンター
★主要コード一覧
 当実験室に設置されているマシニングセンターOSP5000M付MC-4VAの主要コード一覧です。
●Gコード
 Gに続く2桁の数字でテーブルや工具の運動を指令する。
コード 機能 補足/使用例
G00 早送りによる位置決め 例:G00 X20 Y-20 Z200
G01 切削送り(直線補間)
・送り速度(mm/min)をF○○○○で指定する。
例:G01 X100 Y-20 F200
G02 切削送り(時計回りの円弧補間)
・円弧の半径(mm)をR○○○○で指定する。
・送り速度(mm/min)をF○○○○で指定する。
例:G02 X0 Y100 R50 F200
【参考プログラム】円弧切削プログラム
G03 切削送り(反時計回りの円弧補間)
・円弧の半径(mm)をR○○○○で指定する。
・送り速度(mm/min)をF○○○○で指定する。
例:G03 X0 Y100 R50 F200
【参考プログラム】円弧切削プログラム
G04 任意の時間の休止
・休止時間をF○○○○で指定する。
例:G04 F10
(10秒間休止)
G17 XY平面を指定する。 円弧切削(G02,G03)や固定サイクルなどで平面を指定する。
【参考プログラム】円弧切削プログラム
G18 ZX平面を指定する。
G19 YZ平面を指定する。
G81
G82
穴あけサイクル
G83 深穴あけサイクル
・深さ(mm)をRで指定する。
・1回の切り込み量(mm)をIで指定する。
・最終位置での停止時間(sec)をPで指定する。
・切削速度(mm/min)をFで指定する。
例:G83 Z100 R15 I3 P2 F80
【参考プログラム】穴あけプログラム(T4-H1)
G84 タッピングサイクル
G85,G86 ボーリングサイクル
G90 アブソリュートプログラム指令 絶対値での指令
リセット時はG90の状態となる。
G91 インクレメンタルプログラム指令 増加値での指令
G94 毎分当たりの送りを指定(mm/min) リセット時はG94の状態となる。
G95 毎回転当たりの送りを指定(mm/rev)
●Mコード
 Mに続く2桁の数字で主軸の回転,切削油の入・切などの補助動作を指令する。
コード 機能 補足/使用例
M00 プログラム停止
起動ボタンで再スタートする。
加工中の寸法測定や切りくずの処理に利用する。
M01 プログラム停止
操作盤上のオプショナルスイッチがONのときだけ機能する。
起動ボタンで再スタートする。
加工中の寸法測定や切りくずの処理に利用する。
M02 プログラム終了 プログラムの最後に指令する。
M03 主軸正転
M04 主軸逆転
M05 主軸停止
M06 工具交換 T+工具番号(例えばT02)で次の工具を設定した後に指令する。
M08 切削油を出す
M09 切削油,エアブローを止める
M12 切りくずのエアブローを入れる
M40 主軸回転数のレンジ(低速)
・主軸回転数(rpm)をS○○○で指定する。
例:M40 S200
60〜1315rpm
M41 主軸回転数のレンジ(高速)
・主軸回転数(rpm)をS○○○で指定する。
例:M41 S1200
60〜6000rpm
●その他
 その他,工具交換や各設定値を指定する。
コード 機能 補足/使用例
T 次工具設定 T02(工具番号2を準備する。)
設定した後,M06を指令して工具交換をする。
F 送り速度(mm/min)など
S 主軸回転数(rpm)
I 深穴あけサイクル(G83など)で1回の切り込み量(mm)を設定する。 【参考プログラム】穴あけプログラム(T4-H1)
R ・円弧切削G02,G03の際に円弧半径を設定する。
・穴あけサイクルで開始位置(高さ)を指定する。
【参考プログラム】円弧切削プログラム
【参考プログラム】穴あけプログラム(T4-H1)
P 穴あけサイクルで穴底位置のドウェル時間(停止時間,sec)を指定する 【参考プログラム】穴あけプログラム(T4-H1)
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