続:機械加工の基礎知識
NC旋盤/マシニングセンター
 NC旋盤
★主要コード一覧
 当実験室に設置されているNC旋盤OSP5000L+LB15の主要コード一覧です。
●Gコード
 Gに続く2桁の数字で刃物台の動きを指令する。
コード 機能 補足/使用例
G00 早送りによる位置決め 例:G00 X190 Z250
G01 切削送り(直線補間)
送り速度(mm/rev)をF○○○○で指定する。
例:G01 X100 Z50 F0.2
G02 切削送り(時計回りの円弧補間)
送り速度(mm/rev)をF○○○○で指定する。
円弧始点から円弧中心までのX軸方向の距離をI+○○○○で指定する。
例:G02 X50 Z50 I5 F0.5
【参考プログラム】球面切削プログラム(G02)
G03 切削送り(反時計回りの円弧補間)
送り速度(mm/rev)をF○○○○で指定する。
円弧始点から円弧中心までのZ軸方向の距離をK±○○○○で指定する。
例:G03 X50 Z50 K-5 F0.5
【参考プログラム】球面切削プログラム(G03)
G04 任意の時間の休止
休止時間をF○○○○で指定する。
例:G04 F10
(10秒間休止)
G32 端面ねじ切りの固定サイクルの際に使用
G33 ねじ切りの固定サイクルの際に使用 例:G33 X○.○○ Z○.○○ F○.○○
X:ねじ切りごとのねじ径
Z:ねじ切りの終点座標
F:ねじのピッチ
G34 特殊ねじ(増加ピッチねじ)を切削する場合に指定
G35 特殊ねじ(減少ピッチねじ)を切削する場合に指定
G90 アブソリュートプログラム指令 絶対値での指令
リセット時はG90の状態となる。
G91 インクレメンタルプログラム指令 増加値での指令
G94 毎分当たりの送りを指定(mm/min)
G95 毎回転当たりの送りを指定(mm/rev) リセット時はG95の状態となる。
●Mコード
 Mに続く2桁の数字で主軸の回転,切削油の入・切などの補助動作を指令する。
コード 機能 補足/使用例
M00 プログラム停止
起動ボタンで再スタートする。
加工中の寸法測定や切りくずの処理に利用する。
M01 プログラム停止
操作盤上のオプショナルスイッチがONのときだけ機能する。
起動ボタンで再スタートする。
加工中の寸法測定や切りくずの処理に利用する。
M02 プログラム終了 プログラムの最後に指令する。
M03 主軸正転
M04 主軸逆転
M05 主軸停止
M08 切削油を出す
M09 切削油を止める
M41 主軸回転数のレンジ(低速)
主軸回転数(rpm)をS○○○で指定する。
7〜865rpm
例:M41 S200
M42 主軸回転数のレンジ(高速)
主軸回転数(rpm)をS○○○で指定する。
27〜3500rpm
例:M42 S1200
●その他
 その他,工具交換や各設定値を指定する。
コード 機能 補足/使用例
N 行番号(シーケンス番号) Nに続く4桁までの数字でプログラム中の場所を示すのに用いる。一般には連続した番号を使用する。
T 工具交換/工具パラメータ設定 例:T0303
(工具番号3,工具パラメータ番号3に交換)
F 送り速度(mm/rev)など
S 主軸回転数(rpm)
K 円弧切削G03の場合の円弧始点から円弧中心までのX軸方向の距離 【参考プログラム】球面切削プログラム(G03)
I 円弧切削G02の場合の円弧始点から円弧中心までのZ軸方向の距離 【参考プログラム】球面切削プログラム(G02)
PREVIOUS NEXT
[NC/MC TOP] [Koichi Hirata HOME] [NMRI HOME]
Contact: khirata@nmri.go.jp