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お知らせ

平成30年10月12日

平成30年度 今治地域造船技術講演会を開催

国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所(宇都正太郎所長)は10月6日(土)の午後、愛媛県今治市みなと交流センターにおいて「平成30年度 今治地域造船技術講演会」を開催しました。講演会には、今治市及び今治地域造船技術センターよりご協力をいただき、造船所や舶用メーカーの入社5年程度の若手社員や造船教育機関の学生などを対象に、85名の参加をいただきました。4コマの技術講演では、主に若手の技術者を中心に最新の技術動向を学んでいただくことを目的に、弊所研究者による IoT(インターネット・オブ・シングス)およびAR(拡張現実) 等の先端技術を導入した造船所の未来像などについての講演を行いました。

「船は水面から下が重要!」コンピュータシミュレーションの威力を発揮
前半の技術講演では、一ノ瀬康雄主任研究員が「科学の力で水をあやつる~コンピュータシミュレーションによる船型設計~」と題して、続いて村上睦尚基準開発グループ長が「巨大な船を丸ごと診断する ~ NMRI-DLSA システムなら2日間~」と題して講演を行いました。一ノ瀬主任研究員は船舶の推進性能において重要なのは「通常見える部分ではなく、海面から下」と解説。コンピュータシミュレーションなど、科学の力で水をあやつる面白さを伝えました。また、村上基準開発グループ長は、船舶の大型化の流れの中、海技研が開発を進めるDLSA(船舶の直接荷重・構造一貫解析システム)の機能を紹介、巨大船舶でもDLSAを使えばたった2日で細部にいたる荷重強度の診断が可能との見通しを説明しました。

ARが造船工程に導入されれば未来の技術者像もかわる?!
 また後半の技術講演では、松尾宏平主任研究員が「AR 技術から以心伝心の造船所へ~未来の造船所の新しい造り方、働き方~」について講演。「ポケモンGO」のようなAR(Augmented Reality =拡張現実)機能をつかって、造船の現場でもスマホやタブレットを用いて、作業工程の現状認識力を何倍にも引き上げられることを説明。スマホ等の通信デバイスを駆使して、将来の造船技術者の働き方も変わる可能性について触れたことで、活発な質疑応答が交わされました。また講演最後には、田中義照研究特命主管が「船の一生をリアルタイムに再現する~船体構造デジタルツインの開発に向けて~」と題した技術講演を行い、全体をまとめました。実験のデモンストレーションにおいては、多くの見学者から歓声が上がりました。また、実験後の質疑応答の場では、参加者から様々な質問があり、当実験への関心の高さが伺えました。
海上技術安全研究所は、今治地区における造船人材の育成をサポートするため、今治市及び今治地域造船技術センターの協力のもと、造船所や舶用メーカーの技術者、造船教育機関(今治工業高校、愛媛大学等)の学生などを対象に今治地域で、毎年、講演会を開催しています。隔年で開催されるパリシップ海事展の実施年には海事展の一環としてセミナーを、実施しない年には技術講演会を開催しています。

当日は今治地域の造船事業者を中心に産官学から85名の参加がありました。

当日は今治地域の造船事業者を中心に産官学から85名の参加がありました。

  

 

活発な質疑応答が交わされました

活発な質疑応答が交わされました

ARで「ぎょう鉄」も作業が変わる?

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基盤技術研究Gの松尾主任研究員

基盤技術研究Gの松尾主任研究員

流体制御研究Gの一ノ瀬主任研究員

流体制御研究Gの一ノ瀬主任研究員

基準開発Gの村上グループ長

基準開発Gの村上グループ長

全体をまとめた田中研究特命主管

全体をまとめた田中研究特命主管