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お知らせ

平成30年12月27日

日本発の海底探査チーム「Team KUROSHIO」
Shell Ocean Discovery XPRIZE 「Round2 実海域競技」(決勝)
競技日程 終了のお知らせ

国立研究開発法人海洋研究開発機構、国立大学法人東京大学生産技術研究所、国立大学法人九州工業大学、国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所、三井E&S 造船株式会社、日本海洋事業株式会社、株式会社KDDI総合研究所及びヤマハ発動機株式会社からなる「Team KUROSHIO」は、海中ロボット等を用いて、超広域高速海底マッピングの実現を目標とする海底探査技術の国際コンペティション「Shell Ocean Discovery XPRIZE」に挑戦しており、2018 年12 月9-19 日にギリシャ共和国・カラマタ沖にて「Round2 実海域競技」(決勝)に臨みました。

Team KUROSHIO は、12 月19 日22 時50 分(JST)にXPRIZE 財団へマッピングデータを提出し、競技の全日程を終了いたしました。本コンペティションの結果は2019 年3 月頃に発表される予定です。
Round2 実海域競技に挑んだTeam KUROSHIO への多大なるご支援・ご声援をいただき、誠にありがとうございました。今後ともTeam KUROSHIO へのご声援の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
Shell Ocean Discovery XPRIZE の最新情報、重要な日程及び決勝進出チームに関する情報は、https://oceandiscovery.xprize.org をご覧ください。

Team KUROSHIO 共同代表・チームリーダー 中谷武志コメント
難しい海況の中ではありましたが、Round2 本番では現在でき得る最大限のパフォーマンスを発揮することが出来たことを素直にうれしく思っています。これまで支えてくださった方々への感謝の気持ちでいっぱいです。
12 月13-14 日に実施した初回のトライでは、調査海域の直前にてAUV の切り離しがうまく動作しないというトラブルに見舞われました。主催者であるXPRIZE 財団との話し合いによりリトライが認められ、修理をして再度競技に臨むことが出来たわけですが、一発勝負の難しさを痛感しました。
12 月16-17 日に実施したリトライでは大きなトラブルなく制限時間を最大限に活かすことができ、ほぼ想定どおりのデータを入手できました。その後の解析により、定められた解像度を満たすマッピングデータを作成・提出することができたと考えています。
競技を終えて、トップ3に入った手ごたえはあります。2019 年3 月頃に予定されている結果発表まで、まさに"果報は寝て待て"です。
我々は、今回の大会に参加するにあたり、海上海中ロボットを用いて調査を無人化し、安価にそして気軽に海底調査を行うサービスを提供する"One Click Ocean"構想を打ち立てました。今回の大会を通じて培った技術とオペレーションをさらに発展させて、日本発の調査技術を世界へ展開して参りたいと思います。(中谷武志)

本件お問合せ先
Team KUROSHIO 広報担当 杉山・安蒜
電話: 046-867-9250
E-mail: kuroshiopr(at)jamstec.go.jp


写真左:マッピングデータ提出及びサインセレモニー 
左から西田祐也(九州工業大学)、大木健(海洋研究開発機構)、Dr. Jyotika Virmani(XPRIZE 財団Prize Lead)、中谷武志(海洋研究開発機構)
写真右:サインセレモニーでのTeam KUROSHIO 集合写真
<写真左上> 稲葉祥悟研究員(海洋先端技術系)

マッピングデータ提出及びサインセレモニー

サインセレモニーでのTeam KUROSHIO 集合写真