お知らせ
「海と産業革新コンベンション “うみコン2019”」で講演
当イベントは海洋に関する政策・研究・技術開発などの今後の展望について、業界キーパーソンが登壇し、講演等を行うもので、海洋関連企業・研究機関・大学など幅広いプレゼンターが、海洋に関わる環境保護や技術開発の進捗等、テーマごとに研究成果や取り組みを紹介しています。海技研は2日目(21日)の午後のセッションにて、「海技研の海洋開発に関する取組」に関して、井上特別研究主幹による概要説明の後、2名の研究者が研究紹介を行いました。
まず、海洋開発系 海洋システム研究グループの渡邊充史研究員が「海技研における海洋資源開発・生産システム評価技術」について講演、昨今注目が集まるLNGバンカリング時の安全性評価に関する研究成果や、スロッシング*を考慮した場合の、FLNG(浮体式LNG生産施設)とLNG運搬船に関する動揺評価について紹介しました。続いて、海洋先端技術系 水中ロボティクス研究グループの篠野雅彦グループ長が「海技研の水中ロボット」の種類や技術また役割等を紹介、洋上や海底における今後のAUV(自律型無人潜水機)、ASV(洋上中継機)の活用範囲が拡大している背景等を説明しました。
また開催中には、専門家への技術相談「ソリューソン・プロバイダー」の機会も設けられました。メーン会場の「大さん橋ホール(大さん橋国際旅客ターミナル内)」にて訪問者からの海洋開発に関する質問に対し、研究者が懇切丁寧にに回答し、参加者の関心の高さに応えることが出来ました。
(*注: スロッシング=タンク内液体の揺れのこと)

講演をしたセッションB会場(大さん橋ホール内)

うみコン2019会場内の様子